オープンした超大型テーマパーク、久峨ドリームパーク東京に遊びに来た牧村光平たちGスマメンバー6人。しかし新設のアトラクションを無邪気に遊び回っているうちに一人ずつ巧妙に切り離され、錦織佳代も一緒にいた筈の日野愛都紗といつの間にかはぐれてしまい、単身テーマパーク内の建物の中を彷徨っていた。
「何よこの建物…。まるで迷路じゃない! まさかくノ一のアタシが大学生にもなって今更迷子になるとは…。若から日頃の修行が足りないからだ!って怒られそう…」
延々と続く廊下を見えぬ出口を目指して歩いていた佳代だったが、たまたま通りかかった扉の前で中から何か物音や怪しい呻き声と思しき奇妙な音が聞こえた。
「何かしら…??」
佳代は警戒しつつも、目の前の扉を音も立てずにそっと開けて部屋の中を覗いた。するとそこには驚きの光景が!?
なんと牧村光平が椅子に縛り付けられ、口にもガムテープを貼られて拘束されていたのだ!
「こ、光平!?」
「ウグウグゥゥゥッ!!!!」
思いもかけぬ光景に驚きつつも、佳代は冷静に周囲に敵がいないことを確認してから光平の傍に駆け寄り、彼の拘束を解いた。
「助かったよ佳代ちゃん」
「光平、いったい何があったの!?」
「俺としたことが…不覚を取った。このテーマパークはゼルバベルの関東進出のための前線基地だったんだ。優香も奴らに捕まった」
「何ですって、優香が!?」
「この建造物の地下に奴らの司令部がある筈だ。そこを叩き潰して優香を助け出す! 佳代ちゃん、ついて来てくれ!」
「分かった!」
あの光平ともあろう者がそう易々と優香を敵の手に渡すだろうか?…と若干疑問に思った佳代だったが、今はそんなことを考えていても仕方がない。とりあえず光平の言うままについて行くことにした。一路敵の司令部を目指す光平と佳代の前に、葉桐涼介と愛都紗を人質にした敵が現れる!
「ちきしょう! 放せッ!!」
「牧村くん! 錦織さん! 助けてッッ!!」
「お前たちの仲間がどうなってもいいのか!? 大人しく降伏しろ!!」
「くっ…卑怯なッ!」
果たして光平と佳代は、この窮地を脱することが出来るのであろうか!?
コメント
>あの光平ともあろう者がそう易々と優香を敵の手に渡すだろうか?…
佳代のこの疑問に加えて連れて来られた人質も一人足りない気が…。佳代はとんでもない罠にはまってしまったようですね。
>「俺としたことが…不覚を取った。このテーマパークはゼルバベルの関東進出のための前線基地だったんだ。優香も奴らに捕まった」
このセリフからすると今ここにいる光平ももしや…。という気になります。ネタバレになってしまったら申し訳ございません。
> 佳代のこの疑問に加えて連れて来られた人質も一人足りない気が…。佳代はとんでもない罠にはまってしまったようですね。
> このセリフからすると今ここにいる光平ももしや…。という気になります。ネタバレになってしまったら申し訳ございません。
さすがはbakubond様、勘が鋭くていらっしゃる。( ̄ー ̄)ニヤリ
お察しの通り、この牧村光平は偽者です。
そしてひょっとすると人質として引き出された涼介と愛都紗すらも…。