作:わぁいず 様
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あの大会から数ヵ月が経った。結論から言うと……僕はあの大会に優勝したっ。彼女達の思いに応える事が出来たんだっ。
あの会場には、彼女達もいて、沢山応援してくれた。僕が優勝して喜んでたよ。
あ、後から聞いた話だけど、僕を助けに来てくれた人達は、全員無事だったみたいだ。どうやら、少人数で行くより、大人数で突撃かけた方が安全だと思って、あぁやったみたいなんだけど……。
うん、それでも危険だからね? と、後でまた注意しておいた。
で、あの黒服達の事なんだけど。僕が、大会が終わったあと、大会運営の人達にその事を伝えた。向こうは驚いてたし、なんでその事をはやく言わないんだっと怒られたけど、その人達の対応ははやいモノで。
後に処罰を受けさせるって言ってた。
「理人君っ、今日はサークル活動かい?」
「え、あ、はいっ」
……さて、次は僕のお話。
僕はあれから変わらず大学でテニスをやってる、今はその大学まで走ってる所。早朝練習の前にランニングでウォーミングアップをするのさ。
「頑張ってね、理人君っ」
「はいっ」
応援してくれた、おじさんに手を振って応え、僕はそのまま走り去っていく。
そしたら……その少し遠くに人盛りがいた。あの辺りは大学への通学路だ。
「あ、理人様ぁぁぁぁぁぁぁぁっっ」
「きゃぁぁぁぁぁっっ」
「格好いぃぃぃっっ」
「テニス頑張ってくださぁぁぁぁい」
あ、あはははは。まだ、僕は近くにいってないってのに、もう声援してくれてる。しかもご丁寧に、ちゃぁんと走る道まであけてくれてる。
ありがたい、ありがたいけど……なんか、その……注目浴びちゃうから、やめてほしいなぁ。ほらいま……色んな人、見てきてるんだもん。
まぁ、でも……声援されるのはやっぱり嬉しい。
そう言えば、あの事件が起きてからも、ずっと僕を応援してくれた。あの人達の支えがあって……僕は今こうやってテニスが出来てるんだ。
「ははは、感謝してもしきれないよ。ほんとうに」
でも、その気持ちは少しずつ返して行かないとね。これからもテニスをして活躍して成果をあげると言う形でね。それが僕なりの恩返しだっ!!
皆、応援ありがとうっ、これからもテニスを続けるし、どんどん有名になっていくっ。目指すはウィンブルドンっ!! その為には練習あるのみだっ。
そう、そんな大きな夢のために僕は走り続けるっ。例え大きな壁があろうと夢を果たすまでっ。僕のテニスライフはまだまだ続くんだっ、永遠にっ。
END
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