梨帆、絶体絶命!
連れ去られた仲間の瀬尾梨帆を救うため、救出に向かったシブルリックオーダーの紫城心翔と美濃本敦であったが、巨大宇宙怪獣の正体を現したダークロード卿相手に大苦戦。因縁の宿敵ミラージュマスクに決闘をすっぽかされたダークロード卿は怒りのあまり、生贄の祭壇に捧げられた梨帆を食べてしまおうとする。
「ンンンーッ!!ンンッ!!ンン――ッ!!」
「や、やめろー!!」
そんな時、間一髪でどこかから飛んできたビーム光線が巨大ダークロード卿に命中して動きを止めた。
「お、お前は…!?」
「まさか…!!」
小高い丘に颯爽と降り立った異星人ヒーロー、その名もミラージュマスク!
「ハハハハハ!! 我が名はミラージュマスク! 大宇宙の大いなる正義の使者! 心翔君、先程の君の強烈なパンチが、私の心の奥底に眠っていた正義の心を再び燃え上がらせてくれたのだ!」
「でもあのダークロード卿って、アンタよりも強いんだろ? 勝てるのか?」
「全く自信はない。たぶん確実に負ける」
「おいおい……💦」
「しかし、君たちと力を合わせれば、あるいは勝ち目はあるかもしれん!」
「分かった! フォローは俺たちに任せてくれ!」
ミラージュマスクは怪獣化したダークロード卿とほぼ同じ大きさにまで巨大化すると、シブルリックオーダーとの連携攻撃で敢然と戦いを挑む!
戦いが終わって
結論から言うと、激戦を経てミラージュマスク&シブルリックオーダー側の勝利に終わった。元の等身大の大きさへと戻ったダークロード卿はもはや戦意を喪失しており、シブルリックオーダーによってあっさりと捕縛された。
「くっ…さっさと〇せ!」
「安心しろ。〇しはせん。お前の身柄は宇宙警察に引き渡す。裁きを受けて生きて罪を償うのだ!」
「情けでもかけたつもりか? 吾輩はきっと戻って来る。その時は必ず後悔するぞ!」
ここでミラージュマスクとダークロード卿の間に心翔がそっと手を挙げて、恐る恐る会話の中に割って入る。
「あのー、ちょっと質問いいですか?」
「何だね? シーン的に今いいところなのに!」
「そもそもお二人はどういうご関係で? なんでダークロード卿は執拗にミラージュマスクを狙ったんだ?」
「(* ̄▽ ̄)フフフッ♪…地球の猿よ、そんなに知りたければ教えてやろう」
ダークロード卿は(仮面で表情は見えないが、聞こえる口調と雰囲気的に多分)ドヤ顔で話し始めた。
「吾輩はメンズのファッションコーデは白パン派なのだ。なのにこいつ(ミラージュマスク)は”時代の主流は黒パン。白パンなんて子供っぽく見えてダサいww”と言って吾輩の好みを否定し侮辱したのだ!」
「そ、そんなくだらない理由でテニス美女たちを誘拐してたのかよ!?」
「くだらないとは何だ! 所詮地球の低知能な猿どもに吾輩の受けた恥辱と悔しさは解るまい」
一方の傍らで聞いていたミラージュマスクはと言うと、「だって本当のことだもん」と反省の色なし。
「ちなみにそれだけではないぞ! 吾輩は女の子の服装の好みはショートパンツ派だが、ミラージュマスクの奴はミニスカ派でな」
「…いや、あともうその話はいいから!」
ダークロード卿にはまだまだ言いたいことがあるらしいが、全部言わせたらキリがなさそうなので敦が慌てて制止する。
「もうっ、ミラージュったら。好みや趣味は人それぞれなんだよ。そうやって人のことを馬鹿にして人格まで全否定したりしたらダメじゃない」
「フン……」
梨帆はミラージュマスクに説き伏せるように言い聞かせるが、当のミラージュマスク本人はぷいっと顔を横に振る。まるでお母さんに説教されてふてくされている反抗期の子供そのものであるww
「でもありがとう、助けてくれて。ミラージュならきっと来てくれるって信じてたよ」
「梨帆くん…」
なんかいい雰囲気の梨帆とミラージュマスクの2人だが、ここでいきなり複数のテニスウェアを着た若い女性たちが、梨帆を強引に押しのけてミラージュマスクを熱狂的に取り囲んだ! ダークロード卿のアジトの牢屋に閉じ込められていて、ついさっき助けられたばかりのテニス美女たちだ。
「ミラージュマスクさま、素敵ぃ~♪」
「最高!!」
「貴方こそ真のヒーローよ💓」
感謝する女の子たちにチヤホヤされ、すっかりみっともなくデレーんとなって鼻の下を伸ばすミラージュマスク。
「ワハハハハ!! どうも貴女の街の平和を守るミラージュマスクです! ご用命の際は、是非ともこの私、ミラージュマスクに♪」
そこへ顔を引きつらせて怒りの形相の梨帆が、握った拳をポキポキ言わせながら近づいて来る。
「ミラージュのバカ―!!」
(o≧ω≦)○))`ω゚)!・;”.アベシ!!
梨帆は「もう知らないッ!」と吐き捨てて、かんかんに怒りながら帰って行ったのでしたとさww
ちゃんちゃん♪♪
おしまい
ここでいきなり、Cパートです。
ここは裏社会で暗躍する犯罪組織『ベラドンナ』の持つ数あるアジトの中の一つである。頭に深くキャップを被り、オレンジ色の半袖ポロシャツに白のショートパンツを着用して太ももの肌を露わにしている年齢不詳の美少女が一人、椅子に縛り付けられる形で拘束されていて、口にはガムテープが貼られている。
「んぐぅっ…んむむぅっ!!」
何とか自身の拘束を解こうと懸命にもがくこの少女の名は、寺瀬聖佳。世界征服を狙う悪の秘密結社おかめ党からベラドンナに人質として差し出された少女幹部だ。長い間まるで飼われているペットのようにその身を弄ばれながらも、未だその瞳から強い輝きを失われていないのは、さすがおかめ党のプリンセスである。
そこへやって来たのは、黒いレースのワンピースを着たロングの赤髪に金眼の美女。ベラドンナ配下の狩人(ハンター)であるプロセルピナだ。長い監禁生活の間で、聖佳の身の回りの世話と監視は主にこの因縁の相手が担当していた。プロセルピナはまじまじと聖佳の美しく伸びた黒髪を見つめる。
「あれからだいぶ伸びて来たわね。ボブカットの貴女も素敵だったけど、やっぱりセミロングのヘアスタイルが貴女には一番よく似合うのかしら?」
「んんんっ…!!」
突然、プロセルピナは聖佳の口から乱暴にガムテープを引き剥がした。
「――痛いッ!!」
ガムテープを剥がされた跡がうっすらと赤く残る聖佳。そしてプロセルピナは持っていたナイフで聖佳を拘束していたロープを切り始めた。
「どういうつもり?」
「釈放よ」
「釈放ですって!?」
プロセルピナからの思いもかけぬ言葉に、聖佳は驚く。
「貴女の代わりにうちの組織からおかめ党に出向していた石鼠って女が、なんかやらかしちゃったみたいでね。ベラドンナから追放されたの。だからもう貴女を人質としてうちに留め置いておく必要もなくなった訳」
「………」
「わたしとしては、もっと貴女と遊んでいたかったんだけど、残念よねぇ~♪」
「このままでは済まさないわよ。私もおかめ党の幹部。必ず貴女に復讐して、そして彩羽ちゃんも取り戻すわ!」
「そうそう!その目!その目よ! そんな怖い視線をしている貴女がわたしだぁ~い好き♪」
「くっ……」
こうして寺瀬聖佳は無事におかめ党へと帰還して行った訳であるが、彼女が去った後、自分の部屋に戻ったプロセルピナはというと……?
「貴重な玩具だったけど、まあいっか。わたしにはまだ貴女がいるし。そういえば貴女もかなり髪が伸びて来たんじゃない? ねえ、彩羽ちゃん♪」
「んむむぅっ! んんむぅぅっ!!」
プロセルピナの視線の先には、元はおかめ党の美少女スパイながらベラドンナの精神支配によって転向した、元はコードネーム:ブラッドファルコン009。またの名を星奈 彩羽が縛られていたのだった。
END
コメント
>「吾輩はメンズのファッションコーデは白パン派なのだ。なのにこいつ(ミラージュマスク)は”時代の主流は黒パン。白パンなんて子供っぽく見えてダサいww”と言って吾輩の好みを否定し侮辱したのだ!」
如何に寛大なおかめの御前様といえどもこの発言を聞いてしまったらどのようなことになるのか気になってきます。
「ダークロード卿の好みは余の好みッス、それを侮辱するのは許せないッス」
とミラージュマスクに宣戦布告するんでしょうか…。それともポンコツヒーローに構っている暇はないッスと捨てておくんでしょうか…。
>「ちなみにそれだけではないぞ! 吾輩は女の子の服装の好みはショートパンツ派だが、ミラージュマスクの奴はミニスカ派でな」
申し訳ございませんがこちらにつきましてはミラージュマスクを支持させていただきます。
石鼠姐さん遂にベラドンナを追放されましたか…。これに伴い聖佳ちゃんも人質の役割を終えて解放、その間に髪の長さが元に…。これはこれでいいのですが、ボブカットの状態で返された時のおかめの御前様の反応も見てみたかった気もします。
> ミラージュマスクに宣戦布告するんでしょうか…。それともポンコツヒーローに構っている暇はないッスと捨てておくんでしょうか…。
はい、おかめ党はポンコツヒーローになんぞ構っている暇はございません。
全ては豊家最高と世界征服の大義の為、貴重な時間と金はもっと有意義に使いましょう(;^_^A アセアセ・・・
> 申し訳ございませんがこちらにつきましてはミラージュマスクを支持させていただきます。
うっ!…でもこればかりは致し方のないこと。
趣味の好みや趣向は人それぞれですからね(^^♪
管理人も決してミニスカが嫌いという訳ではございません。むしろ大好きですが、ショートパンツに比べればやや優先度は低くなるという感じです。
> これはこれでいいのですが、ボブカットの状態で返された時のおかめの御前様の反応も見てみたかった気もします。
確かにボブカットの聖佳ちゃんも魅力的でしたからね。これは究極の選択でした。
何やら久しぶりな気がするベラドンナさまのご登場。聖佳ちゃんの髪が伸びてる期間、ずっと”お世話”もしてあげていたんでしょうね。きっと薄い本にでもなりそうな2人の・・・( ゚д゚)ハッ!すいません、大首領JUDOのいけない癖がでてしまいました・・・・
当方の更新も久しぶりになりますが、近々の予定に・・・(;^_^A
> 当方の更新も久しぶりになりますが、近々の予定に・・・(;^_^A
豪華客船編の続き、期待してお待ちしております。
ダークロード卿って変身するタイプだったみたいですね、まるでフリー〇様みたいだ!
ミラージュマスクに決闘をすっぽかされ怒りに強大化して怪獣のようになったダークロード卿、その怒りの矛先は梨帆ちゃんに…
>そんな時、間一髪でどこかから飛んできたビーム光線が巨大ダークロード卿に命中して動きを止めた。
>「お、お前は…!?」
>「まさか…!!」
>小高い丘に颯爽と降り立った異星人ヒーロー、その名もミラージュマスク!
なにヒロインのピンチに現れた遅れてきたヒーローみたいに現れてんだてめぇは…しかも1人で倒せないからってシブルリックオーダーを気安く使ってんだよ…
…って巨大化まで出来たんですか、まったく凄いんだかしょぼいんだか解らない奴ですねこいつ…
…で、その後の展開…なるほど…巨大化したもののダークロードに圧された気味のミラージュマスク、そこへ心翔くんと敦くんの合技が炸裂、怯んだダークロードにミラージュマスクの反撃のビームが炸裂、それでも立ち上がってくるダークロードに三位一体合技、ミラージュエクストリームサンダーアッタクが炸裂、流石のダークロードも耐えられずに倒れ、元の姿へと戻っていくのであった…壮絶な戦いだった…(適当なこと言うな!
>「くっ…さっさと〇せ!」
野郎のくっころなんてやめろ、気色悪い!
さて…こうなった経緯を聞かせてもらおうか…
>「吾輩はメンズのファッションコーデは白パン派なのだ。なのにこいつ(ミラージュマスク)は”時代の主流は黒パン。白パンなんて子供っぽく見えてダサいww”と言って吾輩の好みを否定し侮辱したのだ!」
以下省略…
知ってた…まあそんなこったろうと…
とりあえず…自分は…脚フェチでショーパン好きですが…ミニスカもいける口でして、この件に関しては中立ですね…はい…
そして…ミラージュマスクとなんかいい雰囲気の梨帆ちゃん、だが…そこへ先に捕らわれていたテニスギャルどもが、まあ助けに来たヒーローなの普段の3倍増しに格好良く見えてしまうのか、ポンコツヒーローにモテ期到来!
だが、好みのテニスウェア美女達に囲まれデレデレのミラージュマスクに梨帆ちゃんからの鉄拳制裁!
…あれ…?嫉妬…?こんなんに…?君…心翔推しじゃ…?女心は複雑だぜ…
…で、ところ変わって…捕虜状態の聖佳ちゃんは…
そっか~石鼠と交換ってことでしたね、あいつが組織と関係なくなると、もうその必要もなくなりますよね~
ボブカットからセミロングになるまで、結構長い虜囚生活でしたね、その間にプロセルピナとどんな熱い時間を過ごしていたのか、そこ、わたし、気になります!(どこぞの古典部の黒髪ロング風に
ようやく愛しのおかめの御前様の所へと帰れる聖佳ちゃん、次はどんな活躍を見せてくれるのか楽しみですね、
まあ、聖佳ちゃんを返しても、別の玩具がいるようでまだまだ退屈しないで済みそうですねプロセルピナちゃんは。
> …で、その後の展開…なるほど…巨大化したもののダークロードに圧された気味のミラージュマスク、そこへ心翔くんと敦くんの合技が炸裂、怯んだダークロードにミラージュマスクの反撃のビームが炸裂、それでも立ち上がってくるダークロードに三位一体合技、ミラージュエクストリームサンダーアッタクが炸裂、流石のダークロードも耐えられずに倒れ、元の姿へと戻っていくのであった…壮絶な戦いだった…(適当なこと言うな!
戦闘シーンのフォローありがとうございます。大体そんな流れだったのだろうと存じます。
> 野郎のくっころなんてやめろ、気色悪い!
多分言われるだろうなぁ~とは思っていました…(;^_^A アセアセ・・・
> ボブカットからセミロングになるまで、結構長い虜囚生活でしたね、その間にプロセルピナとどんな熱い時間を過ごしていたのか、そこ、わたし、気になります!(どこぞの古典部の黒髪ロング風に
はい、管理人も気になります!
誰か代わりに書いてくれないかなぁ……((o(^-^)o))わくわく