鷺島国際大学報道部のカメラマン小寺洸介が行方不明になった。事件の匂いを嗅ぎつけたDRYADESメンバーの逢沢彩人(と融合しているミラージュX)と鳳凰院優(と融合しているミラージュジャック)の2大異星人ヒーローは捜査を開始した!
志賀野紗季との接触
鳳凰院優と融合中のミラージュジャックは、小寺洸介を捕らえているとみられる犯罪組織のボスとの接触に成功し、「茶髪の美しい女性」を探し出すように要求されたが…。
「どうするんですか!? あれから1時間が経過しましたから、もう残り11時間しかありませんよ!」
「う~む…確かに弱った。我々は対怪獣戦闘ならともかく人探しなんかやったこともないド素人。ほとんど無理ゲーだな」
手がかりは犯罪組織から渡された写真一枚のみ。鷺島国際大学報道部の部室前で、彩人(中身はミラージュX)と優(中身はミラージュジャック)が頭を抱えて困り果てていると、天は彼らに味方したのか? それとも奇跡が起きたのか!? なんと件の女性が向こうから姿を現したのだった!
「失礼♪ 鷺島国際大学の報道部の部室はこちらでいいのかしら?」
「あ、あなたは…!?」
報道部の部室を尋ねて来た彼女の名前は、フリージャーナリストの志賀野 紗季。紗季は警察官である洸介の父親を介して息子の洸介とも知り合いであり、彼女自身も組織内部に潜入しつつ、洸介にもとある犯罪組織の内偵を水面下で依頼していたのだという。そして今日、この部室前で落ち合う予定になっていたのだが…。
彩人と優は、紗季に全ての事情を説明した。
「何ですって!? 洸介君が奴らの手に!? 彼を危険に巻き込んでしまったとすれば私の責任だわ。私も彼の救出作戦に是非協力させて!」
「よしっ! これで話は決まったな!……じゃなくて、決まりましたね。オホホホホッ💦 それでは紗季さん、よろしくお願いします」
つい自分たちの正体を知らない相手に素の男口調で喋ってしまい、慌てて女性らしい言葉遣いに訂正する優(=ミラージュジャック)。優と彩人と紗季は、早速3人で犯罪組織のアジトへと向かった!
取引
「約束通り志賀野紗季が一人で来たわ! 今すぐ洸介君を解放しなさい!」
「のこのこやって来たかww このスパイ女め!」
「あとでたっぷりと可愛がってやるぜww」
アジトから出て来た黒ずくめの男たちが、紗季を建物の中へと連れて行った。その様子をただ黙って物陰に隠れながら見ている彩人と優。
「ジャック兄さん、みすみす紗季さんを敵の手に渡していいんですか?」
「心配するなX。あの女はすぐに〇されることはない。それよりも我々は建物の裏に回るぞ!」
一味の建物の裏へと密かに回る彩人と優の二人。すると別の黒ずくめの男が一人、離れのコテージ風の小屋に食事を運んでいく現場を目撃した。
「読みは当たったな。おそらく小寺洸介はあの小屋の中だ」
洸介救出
食事を運んできた男は、小屋の入り口の前で見張りの男と言葉を交わした。
「どうだ? 小僧の様子は?」
「相変わらずだ。大人しいものよww」
見張りの男は入口の扉の鍵を開け、食事係と二人で一緒に小屋の中へと入って行く。そこにはミラージュジャックの予想通り、縛られた囚われの小寺洸介の姿があった!
「おい、小僧。食事を運んで来てやったぞ。今から口のガムテを剥いで縄も解いてやる。だが変な気は決して起こすなよ?」
「んっ、んんっ!!」
洸介は同意するように首を縦に振る。すると黒服男は洸介の口からガムテープを乱暴に引き剥がし、手足を縛っている縄を解いてやった。しかしその瞬間、洸介は男たちの隙を突いて突然外へ飛び出そうとした! しかし長時間の緊縛の影響か、身体が思うように動かず洸介はあっけなく黒服男に取り押さえられてしまう!
「ちきしょー! 放せー!!」
「このガキ!! 悪足搔きをするんじゃねー!!💢」
「ここを出たら、きっとお前ら全員警察に突き出してやるぅ!!」
「フハハハハハ!! 生きて出られたらなww」
ジタバタする洸介を嘲笑う黒服男たちだったが、そこへ彩人と優が乗り込んで来た!!
「な、何だてめーらは!?」💦
「ぐっ、ぐわァァッッ!!」💦💦
彩人と優は瞬く間に自分たちより屈強な体つきの二人の黒服男をフルボッコにして制圧した。
「優!? 彩人君!?」
「洸介さん、もう心配は要りません!」(^^♪
「きっと誰かが助けに来てくれるって信じてたよ。優、彩人君、改めて礼を言うぜ♪ でも君たちそんなに強かったっけ?」
「や、やーねー小寺くんったら💦 ちょっとした護身術よ💦」(;^_^A アセアセ・・・
彩人と優の異常な強さに至極真っ当な疑問を抱く洸介だったが、優は適当なことを言って誤魔化すのであった。
次回、いよいよボスとの対決か!?
ボスの元へと連れて行かれた志賀野紗季の安否は!?
クライマックスへと迫る!
つづく。
コメント
やはり茶髪の女性はサキさんでしたか、
これはまだミラージュジャックとサキさんが出会う前の話ですね。
さて、いきなり探せと言われても…たしかに探偵のスキルがあるわけでもないのに困りますよね~って思ってたら、向こうから来た!
>紗季は警察官である洸介の父親を介して息子の洸介とも知り合いであり、彼女自身も組織内部に潜入しつつ、洸介にもとある犯罪組織の内偵を水面下で依頼していたのだという。
アンタ…父親が警察官だからって、素人の大学生になんってことさせてんだ…
洸介くんが捕まったことを知ったサキさん、責任を感じた彼女も洸介くん救出作戦に加わることに、
>「よしっ! これで話は決まったな!……じゃなくて、決まりましたね。」
そして簡単にボロを出すミラージュジャック、前回のアカデミー賞並みの演技はどこにいったんだよ…
サキさんが自らを囮に、洸介くんの救出に向かう優ちゃんと彩人くんこと、ミラージュ兄弟。
なんか野郎どもにぐへへされそうになっている…ように見える洸介くんの元に、華麗に助けに登場!
屈強な黒服どもを瞬〇!!
>「きっと誰かが助けに来てくれるって信じてたよ。優、彩人君、改めて礼を言うぜ♪ でも君たちそんなに強かったっけ?」
>「や、やーねー小寺くんったら💦 ちょっとした護身術よ💦」(;^_^A アセアセ・・・
いやちょっと待て、彩人君ならともかく、ちょっと前まで守られる側のか弱い女の子だっただろ優ちゃん、護身術のレベルじゃないぞそれ、洸介くん…さすがに怪しむだろ…?
さて洸介くんは助け出すことは出来たが、囮になったサキさんの安否は…あのGカップが野郎どもにぐへへされてしまうのか…お前の好きな女体がピンチだぞ、急げミラージュジャック!
> さて、いきなり探せと言われても…たしかに探偵のスキルがあるわけでもないのに困りますよね~って思ってたら、向こうから来た!
ストーリーをテンポよく進めるための作者のご都合主義によるものです(;^_^A アセアセ・・・
> なんか野郎どもにぐへへされそうになっている…ように見える洸介くんの元に、華麗に助けに登場!
> 屈強な黒服どもを瞬〇!!
今回は野郎の緊縛しかなかったので、きっとコメントは一つもつかないだろうなと覚悟しておりましたが、旅鴉様、コメントありがとうございます!🙇
紗季さんのピンチを脳内で妄想して補っていただければ幸いです。