やっと長い出張から帰ってまいりました。しばらく更新できないでいる間にブログのPV(ページビュー)数もすっかり落ち込んでしまいました。( ノД`)シクシク…
ここからブログの更新頻度も巻き返してまいります!
序章
首都圏にある某公立大学に通い、同じテニスサークルに所属している勢川理人、岸本愛実、平瀬倫生、藤永沙織の4人が普段アルバイトをしているテニスショップ兼テニススクールのオーナー、朝比奈倫太郎には知られざるもう一つの顔があった。元警察庁キャリア官僚ながら天下り先の斡旋を蹴って退官後は今は小さなスポーツ用品店を細々と経営しているという華麗ながらも風変わりな経歴と、これまで数々の難事件を解決へと導き警視庁上層部すらも一目置く名探偵という顔である。理人たち4人は、学業やサークル活動、そしてバイトの傍ら朝比奈の助手としても活動していた。
そんな朝比奈に挑戦状を叩きつけて来たのが、今巷を騒がしている怪盗、白髪鬼である。
白髪鬼は決して人は殺さず傷つけず、鮮やかにターゲットとなる代物だけを瞬く間に奪い去った後、まるで煙のように現場から逃げ去ってしまう稀代の盗賊である。そんな白髪鬼が、帝国財団美術館に所蔵されている国宝級の観音像を盗み出すとの予告状を送りつけて来たのだという。警視庁と帝国財団は、直ちに朝比奈探偵に協力を要請した。
白髪鬼動く! 理人たちのピンチ!
「朝比奈君、これまでよくも私の盗みを邪魔して来てくれたね。だが今回は先手を打たせてもらったよ。君の若くて可愛い助手たちの身柄は、当面私が預からせていただくことにした。私は血を見るのが嫌いなので決して人殺しだけはしない主義だが、必要によっては拉致誘拐くらいはやらせてもらうよ。私の美学の許容範囲内だ。どうかね? 自分の手足をもがれた気分は? 今回の仕事が終わったら、君の弟子たちは無傷でお返しすることを約束しよう。それまで指をくわえてせいぜい見ていたまえ。フハハハハハ!!!!!!」
白髪鬼に誘拐された理人、愛実、沙織は、それぞれ広大なアジトの別々の部屋に一人ずつ監禁されていた。何かとちょこまかと動き回る彼(彼女)らも、白髪鬼にとっては以前から目障りな存在だったようだ。そして残る一人の倫生はというと?
倫生、脱出を図る!
「さあ、君に用意した部屋はここだ。ここでしばらく大人しくしていたまえ。気に入っていただけると私も嬉しい…」
「んっ…んむっ…んんぅうぅうっっ…!!」
この男が白髪鬼…!?
重い大きな扉が開かれ、石造りの殺風景な部屋の中へと引っ立てられて来た倫生。直接姿を間近で見るのは初めてだが、自分を捕らえている年齢不詳の紳士風の人物は、まさに噂通りの吸血鬼とも死神とも見える不気味な白髪の男であった。なんとかここを脱出して仲間たちも救い出し、朝比奈オーナーにここのアジトの位置を教えないと! そう思った倫生は、まだ自由な足を使って隙を突いて白髪鬼を蹴り上げ、両手を縛られたままその場から逃走を図る!
「んむっ…うむぅッッ!!(これでも食らえ!!)」
「――!?」
床に転倒した白髪鬼。しかし彼は少しも動揺する様子などなく、やがて落ち着き払うようにゆっくりと立ち上がり、倫生が逃げ去った方向をニヤリと薄ら笑いを浮かべながら見つめているのだった。
「バカめ、この迷宮からそう簡単に逃げ出せるとでも思っているのか? まあいい、少しの間暇つぶしに楽しめそうだ。朝比奈君の秘蔵っ子の弟子たちの実力とやらを、この際とことん見極めてみるのもよかろう。フフフッ…」
果たして倫生たちはここから無事に脱出できるのであろうか!?
コメント
無事ご帰還されたようで何よりです、お帰りを待ち望んでおりました!
早速壮大なストーリーお疲れ様です、これは名探偵と少年探偵団のノリですね、
お菓子の家的な魔女に捕まったり、異世界に飛ばされテニヌ勇者させられたり、色々大変ですねTEAM FRIENDSは(笑
少年探偵…って割に大きな子供達ですが、名探偵の助手から捕えていくとは良い考えですね、「私の美学の許容範囲内だ」むしろそっちの美学解らない相手は逆に好きになれませんからね、この白髪鬼殿とは仲良くなれそうですね(オイ
大切な助手たちを一斉に捕えられ、人質にされ朝比奈殿も気が気ではないでしょう、はたしていつものキレのある推理が出来るでしょうかね~
>「さあ、君に用意した部屋はここだ。ここでしばらく大人しくしていたまえ。気に入っていただけると私も嬉しい…」
いや…その台詞だけ聞くと「アッー!」な方向にいきそうで…それは流石に…いやこれが百合の方でしたらウェルカムなのですが…
ここで貞操の危機を回避するため…失礼…他に捕らわれた仲間を救うため起死回生の一撃を白髪鬼放つ倫生くん、倫生くんを振りほどき仲間を助けに不自由な体のまま走り出す倫生くんだが…
余裕面ですね白髪鬼殿は、まるで楽しみが増えたといったばかりに、嫌いじゃないですねこうゆうゲームを楽しむ愉快犯は、まあ大抵は油断して足元掬われてしまうんですけどね。
↑>倫生くんを振りほどき仲間を助けに不自由な体のまま走り出す倫生くんだが…
なんだこの日本語は…正式には白髪鬼を振りほどき仲間を助けに不自由な体のまま走り出す倫生くんだが…ですね
どうでもいいですけど、ちょっと訂正を…
旅鴉様、早速のコメントありがとうございます!
出張中はブログも更新できず、当然ながらその間は皆様からの新規コメントもつかないため孤独を感じて寂しくて寂しくて仕方がありませんでした。( ノД`)シクシク…
こうして無事に帰ってきましたからには、皆様からのご期待に応えられるよう出来る限りまた頻繁にブログを更新して行きたいと存じますので、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。
出張お疲れ様でした‼犯罪アーティストともいうべき白髪鬼、事前に助手たちを誘拐するという手際の良さもさることながら、おそらくは一人一部屋にあの手この手のトラップを仕掛けていることでしょうし、その様を楽しむのもまた芸術の一つといったところでしょうか。
TEAM FRIENDSが探偵業に進出したということで誠に恐縮ながら翁の御前サイドの学生探偵社との絡みがあるのも面白いかと存じます。それぞれの上司である朝比奈氏と武智氏は良きライバル関係にあるということになりそうです。
bakubond様、お久しぶりでございます!
> TEAM FRIENDSが探偵業に進出したということで誠に恐縮ながら翁の御前サイドの学生探偵社との絡みがあるのも面白いかと存じます。
実は学生探偵社もきちんとリメイクした上で、こちらの新ブログの方に移行したいと考えているんですよね。
すでにヒロインの梨奈ちゃんの新私服衣装の三面図とかも出来上がったりしてるんです。
もう少し必要なイメージイラストを揃えたいのと、あとはタイミングの問題ですかね。