暗黒大博士の行方を追い、夜の横浜市街をパトロール中だった我らが重機装士ヴァルダーは謎の銃撃を受け、不良グループ「スラッシュ・ドッグス」の残党に襲撃されるがこれを撃退。その背後には、暗黒大博士配下のエージェント001の影がちらついていた。
その翌日、綾瀬早弥香とルナ=ハートウェルは、恋中七香、耀 瑪愛莉を誘い、それに七香の後輩・楯岡彩葉も加わって、ショッピングモールで買い物を楽しむが…。
※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
フードコートでの恋バナ
ショッピングモールのフードコートは、昼時を前にしてすでに賑わい始めていた。
漂う香ばしい匂いと、人々のざわめきが混ざり合い、どこか活気に満ちた空気を作り出している。
「とりあえず先にご飯にしよっか」
早弥香の提案に、全員が頷いた。
それぞれが好きなメニューを注文し、やがて――
「じゃあ私たち、取りに行ってくるね」
ルナがトレイの番号札を手に立ち上がる。
「私も行きます」
「わ、私も!」
彩葉と瑪愛莉もそれに続き、三人はカウンターの方へ向かっていった。
残されたのは、早弥香と七香の二人。
空いた席に向かい合って座り、先に受け取っていたハンバーガーに手を伸ばす。
ひと口かじったところで――

七香が、待ちきれないといった様子で身を乗り出した。
「それで……!」
目を輝かせる。
「早弥香さんと遼馬さんって、いつ頃から付き合ってるんですか?」
「え?」
突然の質問に、早弥香は一瞬きょとんとする。
だがすぐに、少し照れたように視線を逸らした。
「う~ん……」
記憶を辿るように、ゆっくりと口を開く。
「あれは確か……高校二年の夏だったかな……」
――意識が、ふっと過去へと遡る。
まだ、今より少し幼かった頃。
綾瀬家の屋敷は、どこか重苦しい空気に包まれていた。
祖父・綾瀬兵衛の急逝。
それは、家族だけでなく、彼女の生活そのものを大きく変える出来事だった。
それまでの早弥香は、常に運転手付きの黒塗りの車で通学していた。
誰かと並んで歩くこともなければ、寄り道をすることもない。
自然と、クラスメイトとの間には見えない壁ができていた。
(このままじゃ……ダメだよね)
そう思ったのは、祖父を失ったあの日からだった。
そして――
両親に頼み込んで、初めての“徒歩登校”。
だが、慣れない道。
知らない街並み。
気がつけば、人気のない路地裏へと迷い込んでいた。
「キミ、可愛いねぇ~」
不意にかけられた声。
振り向いた瞬間、囲まれる。
「その制服、海防大付属のやつだろ?」
「こんなとこにエリート校のJKが来るなんてなぁ?」
嫌な笑い。
距離が、詰まる。
「なぁ、俺たちとお茶しようぜ?」
「イヤッ……!」
腕を掴まれる。
「何するんですか!? 放してください!!」
振り払おうとしても、力の差は歴然だった。
(どうしよう……!)
心臓が早鐘を打つ。
その時だった。
「おいお前ら!」
鋭い声が、空気を切り裂いた。
全員の視線が一斉にそちらへ向く。
「そこで何をやってる!?」
立っていたのは、一人の男子生徒。
見覚えのある顔。
同じクラスの――
「なんだぁ、てめえ?」
不良たちが苛立ちを露わにする。
「嫌がってるじゃないか」
その少年――皆上遼馬は、一歩も引かずに言った。
「放してやれよ」
「うるせぇーなぁー!」
不良の一人が吐き捨てる。
「てめぇ、この娘の彼氏かぁ~?」
「邪魔するなら構わねぇ」
別の男が拳を鳴らす。
「やっちまえ」
「やめてー!!」
早弥香の悲鳴。
だが次の瞬間――

状況は、一変した。
ドゴッ!
「ぐあっ!?」
最初に飛びかかった男が、あっさりと地面に転がる。
続く他の不良たちも、ほとんど反撃の隙もなく叩きのめされた。
「ち、ちくしょー!!」
「覚えてやがれ!!」
捨て台詞を吐きながら、逃げ去っていく背中。
残された静寂。
遼馬は軽く息をつき、振り返った。
「大丈夫か?」
その一言に――
張り詰めていたものが、ふっと緩む。
「……ありがとう」
震える声で言いながら、彼の顔を見る。
「同じクラスの……皆上くん……だよね……?」
「ああ」
短く答え、少し視線を逸らす。
「今日は車で送り迎えじゃないのかよ?」
ぶっきらぼうな言い方。
「早く行かないと遅刻するぜ」
「今日は……」
少しだけ勇気を振り絞る。
「みんなと同じように、歩いて登校してみたくて……」
そして――
「ねぇ」
小さく一歩近づく。
「学校に着くまで、一緒に歩いてもらって……いいかな?」
「……えっ!?」
明らかに戸惑う遼馬。
「ま、まあ……別にいいけど……」
その返事に――
ぱっと、表情が明るくなる。
「ありがとう!」
その時、初めて。
彼女は“同じ目線で歩く誰か”を手に入れたのだった。
「――って感じかな」
現在。
早弥香は少し照れたように笑った。
「遼馬とは同じクラスだったけど、その頃までは顔と名前を知ってるだけで……ほとんど話したこともなかったし」
「へぇ~……!」
七香は感嘆の声を漏らす。
「それでそれで!? その後どうなったんですか!?」
さらに身を乗り出す。
「やっぱり一目惚れとかですか!?」
「さすがにその時はまだそこまでは行かないかな」
早弥香は苦笑する。
「その時は……初めて友達ができたかも、って感じで――」
その時。
「ただいま~!」
元気な声とともに、三人が戻ってきた。

ルナはラーメン、彩葉はスパゲッティ、瑪愛莉はカツ丼をそれぞれトレイに乗せている。
「なになに?」
ルナが席に着きながら興味津々に尋ねる。
「二人とも何楽しそうな話してるの!?」
「早弥香さんに、遼馬さんとの馴れ初めのお話を聞いてたんです」
七香が即答する。
「なにそれ!?」
ルナの目が輝く。
「私もまだ聞いたことな~い! 教えて教えて!」
身を乗り出す勢い。
だが――
「ダーメ」
早弥香はにっこりと微笑んだ。
「今日はここでおしまい! 続きはまた今度ね」
「えぇ~っ!?」
ルナが大げさに肩を落とす。
「ずるい~!」
「ふふっ」
そのやり取りに、七香と彩葉、瑪愛莉もくすくすと笑う。
テーブルを囲む五人の少女たち。
笑い声が重なり、時間は穏やかに流れていく。
――それは、戦いの気配をひととき忘れさせる、かけがえのない日常の一幕だった。
金銭感覚
ショッピングモール専門店街――とあるブティックの前。
ガラス張りのショーウィンドウには、季節の新作コーデが華やかに飾られていた。
「わぁ……」
恋中七香が思わず声を漏らす。
「このワンピース、めっちゃ可愛い……!」
「ほんとですね……!」
楯岡彩葉も目を輝かせる。
「この色合い、すごくおしゃれです……!」
「こっちのもいいなぁ~♪」
耀瑪愛莉も楽しそうにウィンドウを覗き込む。
三人はしばらく、あれがいいこれがいいと盛り上がっていたが——
ふと、七香が値札に目をやった。
「……ん?」
数秒の沈黙。
「…………え?」
その表情が、固まる。
「どうしたんですか先輩?」
彩葉が不思議そうに覗き込む。
次の瞬間――
「たっっっか!!?」
思わず大声。
「えっ、なにこれ!? 一桁多くない!?」
「どれどれ……」
彩葉も値札を見る。
「……えっ」
固まる。
「これ、私のお小遣い……何ヶ月分ですか……?」
「むしろ一年分じゃないですか……?」
瑪愛莉が真顔で呟く。
三人は揃って、そっとウィンドウから一歩引いた。
まるで危険物を見るかのように。
「無理無理無理……」
「これは完全に“見るだけゾーン”ですね……」
「うん、観賞用だね……」
妙に納得した様子で頷き合う三人。
――その時だった。
「あ、このワンピースいいわね♪」
すっと店内に入っていくルナ。
「ほんとだ、可愛い」
早弥香も自然な流れで後に続く。
躊躇、ゼロ。
「えっ……?」
「入るんですか……?」
「まさか……買うの……?」
三人は入口で固まったまま、恐る恐る中の様子を見守る。
店員がにこやかに接客し、ルナは迷うことなく数点を手に取る。
「これと、これもいいかな。あ、そっちのも試してみたい」
「こちらもお似合いになると思いますよ」
「じゃあそれも」
テンポが軽い。いや、軽すぎる。
「早弥香もどう?」
「うん、せっかくだし一着くらい買おうかな」
こちらも完全に日常会話のノリ。
「えぇ……」
七香の声が震える。
「“一着くらい”のレベルじゃないよね……?」
「ですよね……」
彩葉も遠い目をする。
やがて――
会計。
「お会計、○○円になります」
店員の笑顔。
そして。
スッ。
ルナが取り出したのは――
輝くゴールドカード。
迷いのない一閃。
「こちらで」
「かしこまりました」
ピッ。
――終了。
あまりにもあっさりと。
その光景を。
三人は、ただただ無言で見つめていた。
「……ねえ」
瑪愛莉が小声で呟く。
「今の、夢じゃないですよね?」
「現実です……」
彩葉が静かに答える。
「すごい……」
七香は、もはや感嘆しか出てこない。
「さすがお嬢様よねぇ……」
「私たち庶民とは違う世界です……」
しみじみとした声。
その間にも、早弥香も同じようにカードを切り、買い物を終えていた。
「お待たせ」
にこやかに戻ってくる二人。
「ごめんね、ちょっと時間かかっちゃった」
「い、いえ……」
七香がぎこちなく笑う。
(時間の問題じゃないんだよなぁ……)
「次どこ行く?」
ルナが楽しそうに尋ねる。
三人は顔を見合わせ――
同時に心の中で思った。
(この人たちと同じ店に入るの、ちょっと勇気いるかも……)
だが同時に。
(でも……なんかカッコいい……)
そんな、ほんの少しの憧れも芽生えていた。
価値観の違いに戸惑いながらも。
その差すらも含めて――
五人の楽しいショッピングは、まだまだ続いていくのだった。
事態急変
ブティックの試着室前は、ちょっとした“特設ステージ”と化していた。
「じゃーん♪」
カーテンが開き、ルナがくるりと一回転する。
軽やかなワンピースの裾がふわりと広がり、まるで本物のモデルのような仕草だ。
「どう?似合ってる?」
「似合ってるどころか完璧です!」
七香が拍手しながら笑う。
「雑誌の表紙いけます!」
彩葉も目を輝かせる。
「ありがとう♪」
ルナは満足げにポーズを決めた。
「次、私いくね」
今度は早弥香が試着室へ入り、しばらくして――
「どうかな?」
シンプルながら上品なコーディネートで現れる。

「大人っぽい……!」
瑪愛莉が思わず声を上げる。
「さすが早弥香さん……!」
「そんなことないよ」
照れくさそうに微笑む早弥香。
和やかな空気。
笑い声。
まるで本当にファッションショーのような時間だった。
そして――
「じゃあ、次は私ですね!」
瑪愛莉が元気よく手を挙げる。
「どんなの着るの?」
「内緒です♪」
いたずらっぽく笑い、試着室へと入っていく。
カーテンが閉まる。
「楽しみだね~」
ルナがわくわくした様子で腕を組む。
「絶対可愛いと思う」
七香も頷く。
「うん、瑪愛莉ちゃんセンスいいですもんね」
彩葉も期待に満ちた目でカーテンを見つめる。
数秒。
十秒。
――その時だった。
「キャアアッ!!」
鋭い悲鳴が、試着室の中から響いた。
「!?」
全員の表情が凍りつく。
「瑪愛莉ちゃん!?」
早弥香が即座に駆け出す。
「瑪愛莉ちゃん、入るわよ!」
勢いよくカーテンを開ける――
だが。
「……え?」
中は――空だった。
誰もいない。
ハンガーにかけられた服が、わずかに揺れているだけ。
「そんな……」
ルナが息を呑む。
その時、七香がふと気づいた。
「これ……鏡……」
試着室の姿見。
その縁に、不自然な隙間がある。
「まさか……!」
早弥香が手をかけると――
ギィ……と鈍い音を立てて、鏡が横にスライドした。
その先には――
暗い通路が口を開けていた。
「隠し通路……!?」
彩葉が目を見開く。
ただならぬ事態。
「ルナ!」
早弥香が振り返る。
「店員さんに事情を説明して! 私は警察に連絡する!」
「わかった!」
ルナはすぐに走り出した。
早弥香もスマートフォンを取り出し、通報を開始する。
その隙に――
「先輩、行きましょう!」
彩葉が低く言った。
迷いのない目。
「私たちで追いかけます!」
その言葉に、七香も覚悟を決めた。
「……うん!」
二人は顔を見合わせ、頷く。
そして――
暗い通路へと足を踏み入れた。
コンクリートの壁。
細く長い一本道。
足音だけが、やけに大きく響く。
「急ぎましょう!」
「うん!」
走る。
ただひたすらに。
やがて――
前方に光が見えた。
「出口……!」
二人はそのまま飛び出す。
そこは、ショッピングモールの裏手。
人通りの少ない搬入口付近だった。
――その瞬間。
キィィィィッ!!
タイヤの悲鳴。
一台の車が、目の前で急発進する。
「あれ……!」
七香が叫ぶ。

その後部座席。
窓越しに、一瞬だけ見えた顔。
「瑪愛莉ちゃん!!」
口にはガムテープ。
必死に何かを訴えるような目。
そして車は――猛スピードで走り去っていく。
「待って!!」
二人は全力で走り出した。
だが。
距離は、あまりにも遠い。
「はぁっ……はぁっ……!」
七香の呼吸が乱れる。
足が、もつれる。
「……も、もう……ダメ……」
ついに、その場に膝をついた。
息が続かない。
視界が揺れる。
「恋中先輩!」
彩葉が振り返る。
一瞬の判断。
「先輩は戻って、早弥香さんたちに知らせてください!」
「え……?」
「私は――」
前方を見据える。
「あの車、追いかけます!」
「楯岡!?」
驚く七香。
だが、次の瞬間。
彩葉の姿が――消えた。
「えっ……?」
いや、違う。
常人ではありえない速度で、地面を蹴っていた。
まるで風のように。
(速い……!?)
七香は息を呑む。
知らなかった。
彼女の本当の姿を。
――楯岡彩葉。
忍の血を引く少女。
その力が、今、解き放たれる。
「待ってて……瑪愛莉ちゃん!」
小さく呟きながら。
彩葉は、走る。
ただ一人で。
誘拐車の影を追って――。
(つづく)

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