BRAVERS EDITION　episode.37

ネオブラックマフィアの首領・デスクローン総統の命令で、銀嶺山にて待ち受けブレイバーズ長官・牧村光平とその秘書官・沢渡優香の身柄捕獲に成功した謎の美女犯罪者・黒百合ダークリリィ。光平は優香と引き離されて、十字架の磔台へと連行される。優香のいる場所には爆弾が仕掛けられているため、光平も迂闊には反撃できない！

一方、銀嶺山に到着したブレイバーズの仲間たちは、懸命に光平と優香の捜索を続けるが…？

※文章は、一部chatGPTで生成しております。

暗黒の総統、デスクローンとの激戦

採石場跡地は、荒廃と静寂に包まれていた。吹きすさぶ風が岩肌を舐め、どこか不気味な雰囲気を漂わせる。そこに降り立った3人のヒーロー――ライオンレギウス・パワードモード、サーベルタイガーレギウス・パワードモード、そしてスワローレギウス・パワードモード――が、戦いの予感を感じながら周囲を見回す。

「ここよ……気を付けて！」スワローレギウスが小声で言う。彼女の視線は岩場の先にある、十字架にかけられた牧村光平へと向けられていた。

周囲に見張りらしき姿はいない。

「長官！今助けますッ！」

ライオンレギウスたちが光平の近くに駆け寄ろうとする。

「んぐぐーっ！！んむぐぐーっ！！（来るなー！！ これは罠だ！！）」

何かを訴えるように必死な様子で呻き声をあげる光平。その時、暗がりから堂々と現れたのは、黒い鉄仮面と漆黒の甲冑を身にまとい、威圧的なマントをたなびかせた男――ネオブラックマフィアの総帥、デスクローン総統だった。

「待っていたぞ、ブレイバーズ！ 余がネオブラックマフィアの総統デスクローンだ！」

低く、重厚な声が採石場全体に響き渡る。その存在だけで、場の空気が一変し、まるで重力が増したかのように息苦しいほどだ。

「貴様がネオブラックマフィアの親玉か！？」ライオンレギウスが一歩前に出る。拳を握りしめ、鋭い目で総統を睨みつけた。

デスクローン総統はゆっくりと腕を広げ、不敵に笑った。「余が直々に相手をしてやろう。どこからでもかかって来るがいい。束になってこようと、貴様らの力など余には届かん！」

「そんな舐めたことを言っていられるのも今のうちだッ！」サーベルタイガーレギウスが怒声と共に駆け出す。続けてライオンレギウスも拳を固め、スワローレギウスも上空へと舞い上がった。

戦闘開始――！

サーベルタイガーレギウスの鋭い爪が一閃し、ライオンレギウスの強烈な拳が突き出される。スワローレギウスは風を切り裂く速度で上空からデスクローンを狙い、矢のような軌跡を描いて突撃した。

だが――

「甘いッ！」

デスクローン総統が片手を軽く振り上げると、黒いエネルギーの波動が爆発的に放たれた。衝撃波が辺りの岩を砕き、飛び込んだ3人を一瞬にして弾き飛ばす。

「うわっ！！」
「ぐっ……！」

ライオンレギウスとサーベルタイガーレギウスは地面に叩きつけられ、スワローレギウスは空中でバランスを崩して岩壁に激突した。

「なんだ……このパワーは……」サーベルタイガーレギウスが顔を上げ、苦しげに呟く。

「これが総統の力……？ 想像以上だわ……！」スワローレギウスも歯を食いしばりながら立ち上がる。

デスクローン総統は不敵な笑みを浮かべ、ゆっくりと3人に歩み寄る。その足取りには一切の焦りがなく、まるで勝利を確信しているかのようだった。

「どうした、ブレイバーズ？ 余に挑むのなら、その程度では話にならんぞ！」

「まだだッ！」ライオンレギウスが勢いよく立ち上がる。その拳に炎が灯り、彼の瞳には闘志の炎が燃えていた。

「負けるわけにはいかねぇんだよ！ オレたちには守るべきものがある――それが、お前にはわからねえだろうがな！」

ライオンレギウスが再び突進し、後を追うようにサーベルタイガーレギウスとスワローレギウスも同時にデスクローンへと襲いかかる。しかし――

「無駄だと言ったはずだ！」

デスクローン総統がマントを翻すと、その瞬間、漆黒の光弾が3人を正確に撃ち抜いた。

「うわあああッ！」
「くっ……！」

爆発と共に、3人の姿が煙の中に消える。瓦礫が飛び散り、採石場全体が震えるほどの威力だった。

デスクローン総統は冷徹な声で言い放つ。「所詮、その程度の力でこの余に挑もうとは……愚か者どもめ」

瓦礫の下から、ライオンレギウスがゆっくりと立ち上がる。その動きには明らかなダメージが見て取れたが、彼の目の光は決して消えてはいなかった。

「まだだ……まだ終わっちゃいねえ……！」

サーベルタイガーレギウスも息を荒げながら立ち上がり、スワローレギウスが空中に浮かび上がる。

「私たちは諦めない……どんなに強大な敵だとしても！」

3人のヒーローが再び構えを取り、デスクローン総統に向けて闘志を燃やす――。

暗闇と絶望の中で、希望の光は消えない。果たして、ブレイバーズはこの絶対的な強敵を打ち破ることができるのか――戦いはまだ始まったばかりだ。

優香救出

一方その頃、錦織佳代は、放置された重機の運転席に爆弾と共に閉じ込められていた沢渡優香を発見していた。

「んっ！んんむーっ！！」
「優香、大丈夫！？」

身長に運転席へと近づき、優香の口からガムテープを剥がす佳代。

「佳代！爆弾が！」
「大丈夫。この程度の爆弾なら、あたしにも解体できるわ」

佳代は縛られた優香のすぐ横に置かれた爆弾を調べると、正しい順番にスイッチを切って安全に機能を停止させた。こうして優香の安全を確保した佳代は、彼女の縄を解き始める。

「これでもう安心よ♪ 待たせてゴメンね」
「ううん、助けに来てくれてありがとう。でも私のせいで光平くんが！」
「急ぎましょう！ 今ならまだ間に合うわ！」
「うん！」

こうして優香と佳代は、光平のいる場所へと急いで向かうのであった。

つづく。

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