BRAVERS EDITION episode.02

BRAVE SUCCESSION
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※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※掲載されている画像の無断転載を禁じます!
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※一部文章の作成に、chatGPTを使用しております。

脅迫

 翌日、セントリネル・ハブの長官室は、普段の静寂を破って緊張感が漂っていた。牧村光平はデスクに座り、書類に目を通していたが、内心では昨日の出来事が気になって仕方がなかった。そんな時、彼のデスクの電話が鳴り響いた。

 受話器を取ると、相手の声が冷たく響いた。「こんにちは、牧村光平長官。私はゲアハルト=ギルベルトという者だ。早速だが沢渡優香を預かっている」

 光平の眉が険しくなった。「優香をどうした?」

「心配しないでくれ、彼女は無事だ。ただし、条件がある。寺瀬詩郎をこちらに引き渡せば、沢渡優香を返してやる」

 光平は静かに答えた。「断る。優香もブレイバーズの一員だ。いざという時の覚悟は出来ている筈だ。だがもし優香の身に万一のことがあったら、俺は復讐の鬼となってお前たちを地獄の果てまで追い詰めるぞ!」

 ギルベルトは一瞬黙ったが、冷笑を浮かべた声が再び響いた。「その言葉、覚えておくよ。時間をやるからよーく冷静に考え直してみることだ。では、また連絡する」

 光平は相手に電話を切られて受話器を置くと、すぐに副長官の仲里深雪、防諜部門担当秘書官の錦織佳代、そして獅場俊一稲垣千秋ら信頼のおける仲間たちを長官室に招集。緊急の作戦会議が始まった。

「優香が誘拐された。相手は詩郎と引き換えに優香を返すと言っているが、もちろんそんな要求には応じられない」と光平は強い口調で言った。

「では、どうするつもりなの?」深雪が尋ねた。
「まさか優香さんを見捨てる気じゃ!?」千秋も心配する。

「優香は勿論助ける。そして詩郎も渡さない。 まずは優香の居場所を特定し、迅速に救出する。それが最優先だ」と光平は続けた。「佳代ちゃん、君の忍者の技術で敵の拠点を探し出してくれ。俊一、千秋、君たちは現場での戦闘力として必要だ。全員、準備をしてくれ」

 一方、その作戦会議の様子を、病室のベッドから起き上がった詩郎が盗み聞きしていた。彼の顔には決意の色が浮かんでいた。静かに部屋を抜け出し、誰にも気づかれないように廊下を歩いた。

「彼女を助けるために、俺が動かなきゃならない」と詩郎は、まだ優香と知り合って間もないにもかかわらず何かに突き動かせるように自然と心の中で呟いた。「俺は、もう誰にも迷惑をかけたくない」

 詩郎はそのままセントリネル・ハブの外へと向かい、優香の居場所を探し始めた。

優香救出作戦

 彼は優香が囚われている場所を見つけるために、街中を駆け巡った。自身の高度なサイボーグとしての探知能力を駆使し、敵の手がかりを追い求めた。そしてついに、郊外の廃工場にたどり着いた。

 廃工場の奥深く、優香が監禁されている部屋を特定した詩郎は、隠密に動いて敵を一人一人倒していった。敵の数は多かったが、詩郎の決意と技術が勝り、次々と倒していった。

沢渡優香イラストは、KazuHanabi様。
ギルベルトと背景は、Leonardo.AiのモデルDreamshaper v7で生成しました。

 詩郎が廃工場の奥深く、優香が囚われている部屋を見つけたとき、彼はその姿に安堵の息をついた。しかし、その瞬間、彼の前に一人の男が立ちはだかった。金髪の美青年、軍服を着たギルベルトだった。

「んんっ、んんーっ!!んむむーっ!!」
「お前が寺瀬詩郎か。私の予想を裏切らない勇敢さだな。しかし、ここで終わりだ」とギルベルトは冷笑を浮かべながら言った。

「なぜ俺を狙う? お前は俺が何者なのか知っているのか?」
「それに答える義務はない!」

 質問を無視された詩郎は歯を食いしばりながら、ギルベルトに立ち向かった。「俺が目的なんだろ? なら今すぐ彼女を解放しろ!俺が相手だ!」

 ギルベルトは笑いを浮かべながら、その姿を変え始めた。軍服が裂け、特殊なパワードスーツが姿を現す。彼の肉体は異様なほどの筋肉に覆われ、その目には冷酷な光が宿っていた。

「強化人間としての真の力を見せてやる」とギルベルトは低く唸り、詩郎に向かって突進してきた。

 詩郎は瞬時にギルベルトの攻撃を避ける。その動きはまるでダンスのように流麗で、鋭い。しかし、ギルベルトの攻撃は予想以上に速く、重かった。彼の拳が詩郎の防御を打ち破り、衝撃が体中に伝わった。

「くっ…強い…!」詩郎は痛みをこらえながら反撃の機会を伺った。彼の視線は、椅子に縛られている優香に一瞬向けられた。「彼女は、絶対に守る…!」

 ギルベルトは再び攻撃を繰り出した。詩郎はその一瞬の隙を突いて反撃したが、ギルベルトの力は圧倒的だった。ギルベルトの拳が詩郎の胸にめり込み、詩郎は吹き飛ばされて壁に激突した。

「ここまでか…」詩郎は血を吐きながら、地面に崩れ落ちた。視界がぼやけ、意識が遠のく中、彼は必死に立ち上がろうとした。

「まだ終わらない…」詩郎は心の中で叫んだ。「優香さんを助けるためには、俺がここで倒れるわけにはいかない!」

 その瞬間、詩郎の体が異様な光に包まれた。彼の体から新たな力が溢れ出し、サーベルタイガーレギウスの姿に変わっていった。鋭い牙と爪を持つ強力な姿、その圧倒的な力が詩郎に宿った。

「何だ、この力は…?」ギルベルトは驚愕の表情を浮かべた。

「これが、俺の本当の力だ!」詩郎は叫び、ギルベルトに向かって突進した。彼の動きは以前よりも速く、力強かった。ギルベルトの攻撃を容易にかわし、詩郎の拳がギルベルトの顔に深くめり込んだ。

「うああああ!」ギルベルトは悲鳴を上げながら倒れ、地面に打ち付けられた。パワードスーツがひび割れ、ギルベルトの体が動かなくなった。

 詩郎は息を整えながら優香のもとに駆け寄った。「優香さん、大丈夫か?」

 優香は驚きと感謝の表情で詩郎を見上げ、「詩郎くん、ありがとう。あなたがいてくれて本当に良かった」と言った。

「早くここから出よう。まだ安全じゃない」と詩郎は優香を助け起こし、廃工場からの脱出を始めた。そこへちょうどよいタイミングで光平たちが現場に駆けつけて来た。光平は二人の無事な姿を見て、安堵の表情を浮かべた。「詩郎、よくやった。君のおかげで優香が無事だ」

 詩郎はぶっきらぼうな無表情のまま、「俺はただ、アンタたちへの借りを返したかっただけだ」と答えた。

 新生BRAVERSに新たな絆と決意が生まれ、これからの戦いに向けて更なる強さを手に入れた瞬間だった。

Mr. Unknownの暗躍

 場所は不明であるどこかの洋館の中、燭台の蝋燭だけの光で照らされたアンティークな部屋に、プラチナブロンドの髪の執事姿の男が入ってくる。

「ご報告します、やはり寺瀬詩郎はBRAVERSに保護されていたようです」

「ほぉ、そうですか…」( ̄ー ̄)ニヤリ

蝋燭の光に照らされた1人の老紳士が、執事からの報告を聞いて不気味な笑みを浮かべていた…。

END


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コメント

  1. 旅鴉 より:

    自分のせいで誘拐されてしまった優香ちゃんを助けに単身ゲアハルト=ギルベルトの待つアジトに乗り込む詩郎くん、なんだろう…主人公っぽい…

    そして、ギルベルト卿とのファーストコンタクト、これは結構なアクションやってますね~
    肉体強化&パワードスーツの力がサイボーグ戦士を圧倒、自分はギルベルト卿(偽)のイメージをスプリガンの敵キャラ(イメージつかなかったらスイマセン…)で考えてましたからね、なんかピッタリな感じです!
    そして主人公的覚醒によってギルベルト卿に逆転勝利する詩郎くん、レギウスパワー凄いですね~、

    >新生BRAVERSに新たな絆と決意が生まれ、これからの戦いに向けて更なる強さを手に入れた瞬間だった。

    …で、はたして上手く事が進むんでしょうかね~?

    >「ご報告します、やはり寺瀬詩郎はBRAVERSに保護されていたようです」

    >「ほぉ、そうですか…」( ̄ー ̄)ニヤリ

    何だか全てがジジイの計算通りっぽいですよギルベルト卿が負けたことさえ、後々詩郎くんが獅子身中の虫になる展開とかもありえそうですね…

    ちなみに、ギルベルト卿(偽)はMr. Unknownのカリスマにあてられた忠誠心100のキャラにして頂けると嬉しいですね。

    • > 自分のせいで誘拐されてしまった優香ちゃんを助けに単身ゲアハルト=ギルベルトの待つアジトに乗り込む詩郎くん、なんだろう…主人公っぽい…

      ブレイバーズ編は実質詩郎くんが主人公ポジションになりますね。詩郎くんに恋する新ヒロインキャラとかを今考え中です。音祢ちゃんには(一応)彩人くんがいますから(^^♪

      > ちなみに、ギルベルト卿(偽)はMr. Unknownのカリスマにあてられた忠誠心100のキャラにして頂けると嬉しいですね。

      あのギルベルトはMr. Unknownがそこら辺の浮浪者を捕まえて洗脳と肉体強化を施しただけの、一回限りの使い捨ての捨て駒というイメージでしたが、それではMr. Unknownに絶対の忠誠を誓うキャラという方向性にシフトチェンジしてみます。一応あの後ギルベルトはブレイバーズに逮捕されて身柄を拘束されましたが、今後取り調べのシーンとかで再登場するかもしれません。

      • 旅鴉 より:

        >あのギルベルトはMr. Unknownがそこら辺の浮浪者を捕まえて洗脳と肉体強化を施しただけの、一回限りの使い捨ての捨て駒というイメージでしたが、

        ん…?今回のは量産型ってことですかね…?ちょっと自分も勘違いしてたなか…?
        ちなみにメインギルベルト(偽)は後にネームドキャラにしたいな~ってのもありましたが、まあオリジナルギルベルトこと聖佳ちゃんが覚醒する(?)まで自分はその繋ぎである自覚ありってな感じで、

        >詩郎くんに恋する新ヒロインキャラとかを今考え中です。音祢ちゃんには(一応)彩人くんがいますから(^^♪

        奴にそのチャンスまだあったんですか…自分の中では新しく現れるヒロインとくっつくビジョンが出来てましたが…

        • > ん…?今回のは量産型ってことですかね…?ちょっと自分も勘違いしてたなか…?

          いえ、そういうことではなく、当初ギルベルトはあれで退場させる気でしたが、皆様から続投を望む声も多そうなので、もう少しだけ寿命を延ばしてやることにします(^^♪

          > 奴にそのチャンスまだあったんですか…自分の中では新しく現れるヒロインとくっつくビジョンが出来てましたが…

          あれで音祢ちゃんに振られてしまったら、彩人くんがあまりにも可愛そうなので(;^_^A アセアセ・・・
          新しく現れるヒロインとくっつく(くっつきそうになる)のは詩郎の方ですね。

  2. bakubond より:

     レギウスパワー発動でギルベルト卿を倒した詩郎君、見事な初陣でした。ギルベルト卿は少し呆気ないような倒され方でしたが、こういう倒され方は往々にして復活フラグであることが多いので「い、生きていたのか!?」パターンを経て再戦ということになりそうです。まあ今回のギルベルト卿がダミーということもありそうですが…。

     そう言えば白鷺のお嬢様はどうしていらっしゃるんでしょうかねえ。組織間のパイプ役を務めていらっしゃると勝手に想像しておりますが…。外れていたらすみません。

    • > ギルベルト卿は少し呆気ないような倒され方でしたが、こういう倒され方は往々にして復活フラグであることが多いので「い、生きていたのか!?」パターンを経て再戦ということになりそうです。まあ今回のギルベルト卿がダミーということもありそうですが…。

      ギルベルトはあの後ブレイバーズによって逮捕されました。今頃は拘置所の中です。脱獄して再戦の可能性はゼロではないですね。

      > そう言えば白鷺のお嬢様はどうしていらっしゃるんでしょうかねえ。組織間のパイプ役を務めていらっしゃると勝手に想像しておりますが…。外れていたらすみません。

      霧崎麗香嬢は今のところ登場させる予定はありません。美少女には間違いないのですが、管理人好みの白ミニスカor白ショートパンツのような明るい色彩且つ肌の露出の多い服装はしてくれそうにないイメージが強いです。でも魔王ヴェズヴァーンや魔人銃士団ゼルバベルとの戦いが終わった後の時系列という設定ですから、彼女も明るい性格に変わっているかもしれませんね。

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