BRAVERS EDITION episode.53

BRAVE SUCCESSION
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※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※掲載されている画像の無断転載を禁じます!
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取引

獅場楓花イラストは、KazuHanabi様。
百合鴉と背景は、Leonardo.AiのモデルLeonardo Anime XLで生成しました。
黒百合は、Stable Diffusion Onlineで生成しました。

「んんっ!!んんーっ!!」
「ジタバタするんじゃないよ! 大人しく来なッ!」

人質の獅場楓花を引っ立てて、籠城していたビルの屋上へと上がる黒百合ダークリリィ百合鴉。やがて一機の大型ヘリが近づいて来て、黒百合たちのいるビル屋上へとゆっくり着陸した。

ヘリを操縦している寺瀬詩郎は、Leonardo.AiのモデルLeonardo Anime XLで生成しました。

「おや、誰かと思ったら、あの時の紫髪の坊やじゃないの? 元気してたかしら?」

ヘリコプターの操縦席を覗き込んだ黒百合は、パイロットの顔に見覚えがあることに気づく。ヘリを操縦していたのは、ブレイバーズ・シグフェル隊の一員であるサーベルタイガーレギウスこと寺瀬詩郎だった。

「俺はお前らとは二度と会いたくなかったけどな!」
「あら、つれないわね。ところで例の物は持ってきたんでしょうね?」
「ゼログラビティスーツなら後ろのスペースに積んである。こっちは約束は果たした。今度はそっちの番だ。早く俊一の妹を解放しろ!」
「この娘なら私たちが安全な場所に着いてから解放してあげるわ。もしそれまでにおかしな真似をしたらこの娘がどうなるか、分かってるわよね?」
「くっ、分かってるよッ…!」

一方、その様子を塔屋の陰から身を潜めつつ慎重に窺っているのは、ライオンレギウススワローレギウスだ。

「くそっ、あいつらッ…!!」
「俊一、焦らないで。必ず奴らにも隙が出来るはずよ。それまで待って!」

やがてヘリの後方スペースに乗り込んだ黒百合と百合鴉は、2着のゼログラビティスーツ「メディックローズ」と「アクアシルフ」が収められた大型ケースの蓋を開ける。

「フハハハハハ!!やったわ!!ブレイバーズが開発した最新式強化スーツをついに手に入れたわ!! これを元の世界への手土産にすれば、きっとあの御方もお喜びになられるはず!」
「それでは黒百合様、さっそくご試着を」
「そうね。それじゃあ今この場で着てみようかしら♪」

そうして黒百合が、まずはアクアシルフのスーツに手を触れようとしたその時――!

反撃

突然箱の中に収まっていたアクアシルフのスーツが動き出し、黒百合の身体に飛び掛かって彼女を羽交い絞めにした!

「…な、なにぃーっ!?💦」
「優香、今よ!!」

そしてもう一着のメディックローズもケースの中から飛び出し、百合鴉に飛び掛かって身動きの取れないように押さえつける。その隙に詩郎がサーベルタイガーレギウスに変身してヘリのコクピットから後方スペースに飛び移り、すかさず楓花の身柄と安全を確保した。

実はメディックローズとアクアシルフは、あらかじめ沢渡優香錦織佳代がここに運び込まれる直前から装着していたのだ。

「よしっ!今だ!」

塔屋の影に隠れていたライオンレギウスとスワローレギウスもヘリ内に突入。こうして黒百合と百合鴉はブレイバーズによって制圧され、たちまちその身柄を確保された。

「おのれ謀ったわねッ!!💢」

取り押さえられながらも怒り心頭で歯軋りする黒百合。

「人聞きの悪いこと言わないでもらえる?」
「確かにゼログラビティスーツを渡せとは要求されてたけど、着て来ればダメだなんて言ってなかったわよね?」

メディックローズとアクアシルフをそれぞれ装着している沢渡優香と錦織佳代の挑発ともいえる言葉に煽られ、ぐぬぬ顔で彼女たちを睨みつけるのが精一杯の黒百合と百合鴉であった。天才美女犯罪者と恐れられても所詮は生身の人間。まともに正面からやり合えば、とても強化スーツ装着者やレギウスの敵ではなかったのである。

「お兄ちゃん!」
「楓花、遅くなってすまなかったな。どこにも怪我はないか?」
「ううん…私は大丈夫だよ。きっとお兄ちゃんやブレイバーズの人たちが助けに来てくれるって信じてたから!」

互いの無事を喜び合う獅場兄妹とブレイバーズの面々。しかし拘束された黒百合が静かに笑い出した。

「フフフフッ…」
「何がおかしい!?」
「これで勝ったつもり? まだ勝負はついていないわ。まもなくアレが時空と次元の壁を超えてこの地に到着する!」

「J」の使者

謎の巨大怪獣は、leonardo.aiのモデルDreamShaper v7で生成しました。

突然時空の裂け目を超えて、現実世界に現れた正体不明の巨大怪獣。先程黒百合が連絡を取り合っていた何者かが送り込んで来たのか!?

果たしてブレイバーズは、この強大な敵に対して勝つことが出来るのであろうか!?

つづく。


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コメント

  1. 旅鴉 より:

    楓花ちゃんを人質に廃ビルの屋上でゼログラビティスーツを待ちわびる黒百合姐様と百合鴉嬢、そこへお待ちかねのスーツがデリバリー、配達員は我らがヒーロー寺瀬詩郎くん、久々の愛しい顔(?)と会えて、黒百合姐様もご満悦!

    さあ、スーツとご対面~って思ったら、なんとスーツが生きていた、オート機能付きなのか!?
    そんなわけね~だろ、既に優香ちゃんと佳代ちゃんが装着済み、着て来ちゃいけないなんて一言も言ってね~ぞ!

    >「おのれ謀ったわねッ!!💢」

    …う~ん、今までの行動を鑑みて…どの口が仰るのでしょうか…?

    あれれ…今回はあっさりやられちゃいましたね黒百合姐様…このままだと小物認定されちゃいますよ…って思ったら…

    >「フフフフッ…」

    何が可笑しい!
    …いや、やっぱりこのままで終わる人じゃなかったですね…先ほどの連絡はこの世界に何かを呼び出すためのものだったのですね…
    …って、なんですかその邪神は…?これ巨大ロボいるんじゃないですか?

    • > …って、なんですかその邪神は…?これ巨大ロボいるんじゃないですか?

      昭和ライダー(J除く)は、ウルトラマンみたいな巨大化や戦隊みたいな巨大ロボに頼らず、巨大な敵(キングダーク、岩石大首領、ネオショッカー大首領)を倒しています。ブレイバーズにもやってやれないことはない!…と、言ってみるテスト(;^_^A アセアセ・・・

  2. bakubond より:

     要求通りゼログラヴィティスーツを運んで来たのは詩郎君、二人がウキウキで手を伸ばしたら予想通り優香ちゃんと佳代ちゃんが装着済みでその上にサーベルタイガーレギウスに変身した史郎君が‼と来ればもう詰んでますね。

     でもそれで終わらないのは流石黒百合様、強力な切り札を切って来ましたね。旅鴉様も仰られてますようにこれに対抗するにはドラゴンヴァリアントクラスが必要になりそうですがブレイバーズはそうした装備を持っていなかったような気が…。

    • > 旅鴉様も仰られてますようにこれに対抗するにはドラゴンヴァリアントクラスが必要になりそうですがブレイバーズはそうした装備を持っていなかったような気が…。

      これは裏設定になりますが、実はブレイバーズには「ブレイバーベースロボ」という要塞型巨大ロボット(見た目は、まんまト〇ンスフォーマー)がいたりするのですが、予算不足が響いて今も海底で眠ったまま凍結中の状態だったりします。

  3. JUDO より:

    美少女を連行するお2人。こちらでも早くやりたいシチュエーションですね。こちらでは、まだ少年を連行だけですので(;^ω^)

    元の世界、あの御方・・・はて、こんな怪獣(巨獣?)を派遣した記憶があるようなないような・・・(;^_^A

    • > 美少女を連行するお2人。こちらでも早くやりたいシチュエーションですね。

      JUDO様のブログで「美少女連行」シチュがまだなかったとは意外です。
      確かに言われてみれば、該当シーンを見た記憶がないような…。
      ちなみに当ブログでの人質美少女の連行パターンの立ち姿は、KazuHanabi様が描かれた「縛られたまま寝転がされている女の子」のイラストを90度回転させて、立たせているように見せています。

      > 元の世界、あの御方・・・はて、こんな怪獣(巨獣?)を派遣した記憶があるようなないような・・・(;^_^A

      フフフッ…辻褄合わせは後でご自由に( ̄ー ̄)ニヤリ

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