ネオブラックマフィアの首領・デスクローン総統の命令で、銀嶺山にて待ち受けブレイバーズ長官・牧村光平とその秘書官・沢渡優香の身柄捕獲に成功した謎の美女犯罪者・黒百合。光平は優香と引き離されて、十字架の磔台へと連行される。
一方、銀嶺山に到着したブレイバーズの仲間たちは、懸命に光平と優香の捜索を続けるが…?
山小屋を発見!
「光平~! 優香ァ~! いたら返事して!!」
「ダメです佳代さん。ここにはもう誰もいません」
ネオブラックマフィアの怪人クラブバブラスに捕まっていた錦織佳代と稲垣千秋だったが、救援に駆けつけて来た獅場俊一たちに助けられ、何とか吊り橋が切り落とされた崖の向こう岸へと渡ることが出来たのだが、牧村光平と沢渡優香の行方を捜索中に怪しい山小屋を発見。直ちに中を調べるが、すでにもぬけの殻であった。
「でも見て千秋ちゃん。無造作に放置された椅子とロープといい、椅子にまだ温もりがあることといい、ついさっきまでここには誰かいたに違いないわ!」
「するとまだ遠くには行っていませんね?」
「あたしはもっと周辺の森の中を捜索してみる。千秋ちゃんは上空からお願い!」
「了解です!任せてください!」
磔にされた光平
例の山小屋からさらに奥へと進んで森を抜けた先には、閉鎖された採石場の跡地が…。そしてそこには十字架に磔に拘束されている囚われの牧村光平の姿があった! そしてその周囲を、ネオブラックマフィア総統直属の親衛隊員たちがしっかりと固めている。なんとデスクローン総統自らが囚われの光平の姿を上覧すべく、まもなくこの場に到着するというのだ。
「フフフッ…とってもお似合いよ、牧村光平くんっ♪」
「んっ、んぐぐっ…!!」
目の前の黒百合を睨みつける光平。
「そんな怖い顔しないで。分かってるわよ、そんな子供騙しの拘束なんて、おそらくあなたなら自力で抜け出すのは簡単なはず。でもあなたは大人しく囚われの王子様を演じ続けるしかないの。なぜならあなたの大事な人の生殺与奪の権は、今は私が握っているからよ」
黒百合は右手に持つリモコンを、磔にされている光平にこれ見よがしにチラつかせる。
光平のいる場所からかなり離れた位置に放置されている、使い古された大型重機。その運転席の中には、縛られた沢渡優香が閉じ込められていた。
「んぐぐ…うううむぐぐゥッ!!」
そして優香が座らされている運転席のすぐ隣には、遠隔操作式の爆弾が!
黒百合は自分が持つリモコンのボタン一つで、いつでもこの爆弾を爆発させることが出来るのだ。
危うし、優香!
つづく。
コメント
ああ…忘年会シーズン…頭が痛い…どうも旅鴉です…
そんなことはともかく、チートキャラが珍しく磔の刑、普通ならそんな鎖を引きちぎってしまうであろう天凰輝シグフェル、だがそれが出来ない、愛しい恋人の優香ちゃんが人質になっているからである…
…重機に乗せられた優香ちゃんの傍に置いてある爆弾はなんか凄くヤバそうで、大丈夫…半径数100mは吹っ飛ばしそうな感じなんですが…
さて、すっかり勝ち誇ってらっしゃる黒百合姐さん、それだけで終わりが近づいてる感じがしますね…
そして、この処刑場にはデスクローン総統が直々に現れるそうですが、本当にデスクローン総統かな…もしかしたら国会議事堂にいらっしゃったあのお方かも…?
> ああ…忘年会シーズン…頭が痛い…どうも旅鴉です…
ちなみに管理人の今いるリアル職場では、コロナ禍以降、会社の飲み会は実質廃止されました。当然今年もありません。
> そして、この処刑場にはデスクローン総統が直々に現れるそうですが、本当にデスクローン総統かな…もしかしたら国会議事堂にいらっしゃったあのお方かも…?
デスクローン総統(=おかめの御前?)と寺瀬詩郎の再会イベントが起きそう。「国会議事堂にいらっしゃったあのお方」は、一番最後に出てくる予定です。