妖魔結社ザイザムの戦略諜報参謀ビオベミラは、犯罪組織ベラドンナの狩人・紅虎と手を組んだ。紅虎によってビオベミラの私設捕虜収容所に捕らえられた瀬尾梨帆と磯崎詩歩。そしてその魔手はシブルリックオーダー総司令のフィリス=ミラ=エクセリアにも及ぼうとしていた!
囚われたフィリス
紅虎からの脅迫状を受け取り、敵の要求通り一人で奇岩山の採石場に現れたフィリス。そこには紅虎が車を用意して待ち構えていた。
「お初にお目にかかるわ、フィリス総司令♪ 本当に一人で来るだなんて、なかなかいい度胸だわ」
「貴方は一体何者なの? ザイザムの一味ではないようだけど」
「アタシの名は紅虎。どうぞお見知りおきを。それじゃあ早速だけど、この目隠しをつけて、こちらの車の助手席に乗って頂けるかしら? おっと、勿論貴女に拒否権はないことくらいは、説明しなくても分かるわよね?」
「分かったわ。どこへでも連れて行きなさい!」
フィリスは言われるがままに紅虎から渡された布で目隠しをし、大人しく車の助手席に乗り込んだ。それを確認すると自ら運転席に乗り込み、車を発進させる紅虎。
「もしもし、ビオベミラさん? アタシよ。予定通りフィリス=ミラ=エクセリアの身柄なら確保したわ。でも誰かがこっそり車の後をつけて来てるみたい」
「……!!(尾行がバレた!?)」
運転中の紅虎とビオベミラとの通信会話内容が耳に入り、隣の助手席に座るフィリスはつい動揺を顔に出してしまう。その一瞬の様子に気づかない紅虎ではなかった。
「フフフッ…お姫様、尾行なんて最初からお見通しよ♪」
「…何のことかしら?」
「お惚けなさんな。どうせ貴女の身体のどこかにGPSか発信器でも隠してあるんでしょ。目的地に着いたら改めてボディチェックさせてもらうけど、それまでの間はお仲間も同じ行先に案内してあげるわ♪ ビオベミラさんからも、もし尾行する奴がいたら一緒におびき寄せろと言われてたし。感謝しなさい」
「………」
ドラゴンファイヤーX1を操縦して、密かに上空から紅虎とフィリスを乗せた車を追尾している紫城心翔と美濃本敦。
「奴ら、一体フィリスをどこに連れて行くつもりだ!?」
「待ってろ梨帆! 詩歩さん! 必ず助けてやるからな!!」
ボディチェック
「ボディチェックの担当官は彼よ。ごめんなさい。私は女性のボディチェックは同じ女性に任せるべきだと言ったんだけど、ビオベミラさんが頑として首を縦に振らなくて…ww」
「フフフッ…ビオベミラ様からの命令だ! 怪しい物を身に着けていないか、しっかりと調べ上げてやるぞ!!」
「んんん~!! んんむぅッ!! んんっんん~っ!!💦」
目的地のアジトへと到着したフィリスを待ち受けていたのは、ビオベミラ配下の蛸型妖魔獣人による厳しい触手責めボディチェックであった!
危うし! フィリス!
つづく。
コメント
とりあえず敵の言うことを聞き、何とかアジトを突き止めようと考えていた、フィリス様ですが、紅虎の方が一枚上手だったようで、尾行とGPSの存在はしっかりバレていたようで、
そうとは知らずまんまとおびき出されている心翔くんと敦くん、さあどんな罠が待ち受けているのやら、
ちなみに、紅虎にはしっかりと紹介のところにイメージがあったのに驚きました、プロセルピナと同じく扱いが良いですね(笑
さて…フィリス様”ボディチェック”の時間です、担当するのは…でたぁタコ星人…蛸型妖魔獣人!
ビオベミラ様…不気味スライムといい…あなたの趣味は本当に素晴らしいです…やはり貴女は妖魔結社ザイザムには必要な方だ!
>「フフフッ…ビオベミラ様からの命令だ! 怪しい物を身に着けていないか、しっかりと調べ上げてやるぞ!!」
そうだな…このフィリスって女は油断ならん奴だ、徹底的にやるが良い、蛸型妖魔獣人よ!
…はい、最低ですね…解ってますとも…
> ちなみに、紅虎にはしっかりと紹介のところにイメージがあったのに驚きました、プロセルピナと同じく扱いが良いですね(笑
紅虎さんは石鼠姐さんと同じく管理人にとっても使いやすいキャラクターです。おそらく今後登場頻度も上がっていくと思います(^^♪
> ビオベミラ様…不気味スライムといい…あなたの趣味は本当に素晴らしいです…やはり貴女は妖魔結社ザイザムには必要な方だ!
以前ならさっさと人質なんぞ始末しようとしていたビオベミラ様も、いよいよ追い詰められて覚醒したのかもしれません。