重機装士ヴァルダーこと海防大学工学部1年生の皆上遼馬は、ブレイバーズ長官の牧村光平から若手女優・琴川玲奈の護衛を命じられる。
※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
黒幕登場
地下深く――
岩肌がむき出しの洞窟の奥に、異様な静けさが張りつめていた。

赤黒い甲冑に身を包み、巨大な赤いペンのような武器を手に、玉座にふんぞり返る怪人。
それこそが、この一連の事件の黒幕――レッドペンディクターである。
ひざまずく戦闘員が、震える声で報告した。
「も、申し訳ございません……。琴川玲奈の拉致は……失敗いたしました……」
次の瞬間。
「――何っ?」
低く、だが洞窟全体を震わせるような声が響いた。
レッドペンディクターの両眼が、禍々しい光を帯びる。
「強盗事件のどさくさに紛れて身柄を確保する……我が完璧な計画が……失敗だとォォォッ!」
怒りに任せて、手にした巨大な赤いペンを床に突き立てる。
岩盤が鈍い音を立ててひび割れた。
「……やはり、足がつかぬようネットで募った闇バイトなどに任せたのが間違いだったか……!」
戦闘員は深く頭を下げる。
「も、申し訳ございません……。思わぬ邪魔が入りまして……」
「言い訳は不要だ」
レッドペンディクターは、冷たく言い放つ。
「しくじった闇バイトは、すぐに始末しろ。
我の計画に関わった人間が、余計なことを喋るなど……あってはならん」
そして、ゆっくりと玉座から身を起こした。
「――我の大願成就のためには、何としても琴川玲奈が必要なのだ」
重く、粘つくような声が洞窟に響く。
「……こうなれば、次は我自らが動くしかあるまい……」
そのときだった。
ピクリ、とレッドペンディクターの角がわずかに揺れた。
「……ん?」
洞窟の天井――
さらにその上から、かすかな足音と、人の気配。
「……上か」
怪人は、ゆっくりと不気味な笑みを浮かべた。
「ほう……」
赤峰典子の正体
その地下アジトの、真上。

山奥にひっそりと建つ、あの山荘の中で。
白影伸一と井ノ原敏久は、まだ完全には癒えない足を引きずりながら、慎重に廊下を進んでいた。
「……典子さんが留守の間に……少しでも調べておこう……」
白影の声は小さく、かすれている。
「この山荘……どう考えても、普通じゃない……」
井ノ原も壁に手をつきながら、ゆっくりと歩いた。
やがて。
二人は、廊下の突き当たりにある、不自然な壁に気づく。
「……白影さん……これ……」
手をかけると、簡単に板が外れた。
その奥に現れたのは――
暗く、湿った牢屋だった。
「……な……」
白影は息を呑んだ。
鉄格子の向こうに、複数の人影がある。
そして、その中の一人が、驚いたように叫んだ。
「……白影さん!?
井ノ原さん!?」
「――仏谷監督!?」
白影は思わず駆け寄った。
「どうして……どうしてこんなところに……!」
東雲特撮監督・仏谷洋介は、やつれた顔で鉄格子にすがりつく。
「君たちは車ごと崖から転落して、行方不明だと聞いていたが……!
よかった、無事だったのか……!」
牢の奥を見れば、他にも見覚えのある顔がいくつもあった。
かつて共にスーパーレンジャーシリーズを支えてきた、制作スタッフたち。
「早く……ここから出してくれ……!」
仏谷の声は、切実だった。
「このままじゃ……」
――その時。
背後で、静かな足音が止まった。
「……見たわね?」
冷えきった女の声。
白影と井ノ原は、はっと振り返る。
そこに立っていたのは――
山荘で二人を介抱してくれていた看護師、赤峰典子だった。
「……あ……赤峰さん……?」
井ノ原の声が震える。
赤峰典子は、無表情のまま、ゆっくりと一歩踏み出した。
そして――
次の瞬間。
彼女の身体が、不気味な赤黒い光に包まれる。
骨がきしむような音。
影が膨れ上がり、ねじれ、歪み――
「……な……」
白影の喉から、声にならない悲鳴が漏れた。
そこに立っていたのは、もはや人間ではなかった。
赤黒い甲冑。
巨大な角。
鋭く光る黄色い眼。
「う、うわああああッ!!」
「ば、化け物……!!」
井ノ原は後ずさる。
怪物は、ゆっくりと胸を張り、低く名乗りを上げた。
「――我が名は、レッドペンディクター」
洞窟の底から響くような声。
「偉大なる悪の組織、ネオブラックマフィアに仕える怪人よ」
白影と井ノ原は、必死に声を振り絞った。
「……き、君の……目的は……一体……何なんだ……!」
「……我々を……どうするつもりだ……!」
レッドペンディクターは、楽しげに喉を鳴らす。
「俺の目的は、唯一つだ」
ゆっくりと、はっきりと。
「――スーパーレンジャーシリーズの、制作続行だ」

白影と井ノ原は、同時に凍りついた。
「シリーズを終わらせるなど……断じて許さん」
怪人の眼が、狂気の光を帯びる。
「これから貴様らは――」
ゆっくりと、牢屋の方へ視線を向ける。
「俺のためだけに、俺の満足のいく新たなレンジャー作品を……」
にたり、と歯をむき出して笑った。
「――死ぬまで、ここで作り続けるのだァァァッ!!」
牢屋の中から、スタッフたちの息を呑む音が一斉に漏れた。
絶望と恐怖が、狭い地下空間を満たしていく。
ついに姿を現した黒幕。
そして明らかになった、あまりにも歪んだ真の目的。
閉ざされた地下牢の中で、
番組制作関係者たちの運命の歯車は――
今、静かに、だが確実に、狂い始めていた。
(つづく)
今回のゲストキャラクター紹介/レッドペンディクター

世界征服を企む悪の組織ネオブラックマフィアに所属する怪人の一人。
看護師の赤峰典子に変身して成り済まし、スーパーレンジャーシリーズの制作関係者たちを拉致した上で、終了したスーパーレンジャーシリーズの強引な制作続行と私物化を目論んでいる。
近年のレンジャーシリーズにおいて、DID系のヒロインピンチシーンが減少傾向ぎみだったことに大いに不満を抱いていた模様。

コメント