戦闘員の逆襲
「ふざけんな!!💢 さかさまデーは確か明日からの筈だろ!?」
「あらかじめ事前に日程が分かってると、お前ら寺瀬姉弟は毎年対策を立てて逃げるじゃないか! だから今年はおかめの御前様が急遽さかさまデーの開始を一日早めてくださったのだ」( ̄ー ̄)ニヤリ
「…あ、あのおかめオヤジぃぃぃッッ!!💢💦💦」
怒り心頭の詩郎だったがもう遅い。すでに彼の周りには日頃の鬱憤を晴らさんと、くすぐりハンドを持ち構えながらじわじわと迫る戦闘員たちの姿が…!
「…と、ともかく俺はこんなの認めないぞ! 勝手に開始日を一日繰り上げるなんて不当だろ!! それにこの程度のロープ…サイボーグである俺の力なら簡単に……あ、あれっ!?💦 なんで引き千切れないんだ!?」
詩郎は思いっきりもがいてみるが、ロープは頑強でビクともしない。
「フフフッ…お忘れか? おかめ党のさかさまデーは、身分階級だけでなく、構成員の戦闘能力すらも逆転してしまうということを!」
「なっ…!?💦💦」
「いざ、お覚悟ォォッッ!!」
「や、やめろォォッッ!!」((((;゚;Д;゚;))))ブルブルブルブル〜
普段は屈強なサイボーグ兵士である詩郎も、今日ばかりはくすぐり拷問にも耐えられないような虚弱な身体になってしまっているのだww
逃亡者
その日の学校から下校途中の逢沢彩人、柏葉章介、柏葉美佳の3人は、帰路の通学路で向こうから必死に走って来た一人の美女とすれ違いざまにぶつかった。
「キャッ!?」
「うわぁッ!!」
「な、何だ!?💦」
ぶつかって転んだ美女だったが、すぐに起き上がると謝りもせずに走り去ろうとする。それを咎めようとした彩人だったが……。
「ちょっとアンタ! 人にぶつかっておいて謝罪もなしかよ!💢」
「ごめんなさい! 私は今追われているの! どうか私には近づかないで!!」
若い美女はそれだけ言うと、余程急いでいたのか、瞬く間に猛スピードで走り去ってしまった。
「あれっ…今の人って確か?」
「ああ…寺瀬のお姉さんだよな?」
「いつも着ているオレンジ色のポロシャツとホワイトのショートパンツ。間違いない」
3人が何があったのか?と困惑していると、続いておかめ党の戦闘員たちが現れた!
「キャアアッ!!」
「…な、何だよお前ら!? や、やろうってのか!?💦」: (((;”°;ω°;)):ガクガクガク
兄として妹の美佳を守る盾のように身構えながら、精一杯虚勢を張る章介。しかし戦闘員たちは彼らに危害を加えようとはしなかった。
「待て! 今日はお前たちをどうこうしようというのではない!」
「今ここの通りをオレンジ色のポロシャツに白いショートパンツの若い女が通らなかったか?」
「仮にも悪の組織の戦闘員が、一般市民に聞き込みなんかするなよ!」
「いいじゃないか別に! DRYADESの諸君、もうお前らとは知らぬ仲でもあるまい」
彩人にツッコミを入れられても、平然としている戦闘員たち。
どうやら戦闘員たちの認識では、もうおかめ党とDRYADESは腐れ縁の関係になっているらしい…。
「その女の人ならあっちの方向に行ったよ」
「そうか。教えてくれてありがとう。行くぞお前ら!!」
「キキ―ッ!!」
戦闘員たちは美女の後を追いかけて行った。
「あのー、詩郎さんのお姉さんが逃げて行った方向を、あの全身タイツの人たちに正直に教えちゃいましたけど、本当によかったんですか?💦」
「章介と美佳ちゃんは先に帰っててくれ。ちょっと野暮用を思い出した!」
「…お、おい彩人!?」
囚われの聖佳
「んんーっ!! んんーっ!!」💦
寺瀬聖佳は、案の定追手のおかめ党戦闘員たちに追いつかれて、いつもの廃工場の一室で捕まってしまっていた!
「聖佳様、いや、聖佳ちゃん! 貴女は我々おかめ党の戦闘員たちにとって共通の憧れのプリンセスだ!」
「今日はそのプリンセスを合法的に我々の玩具に出来るのだ!」
「聖佳ちゃんを使って、いろいろな衣装を着せていろんな猿轡や縛り方を試しちゃうぞー♪」
戦闘員たちの淫らな欲望が聖佳に迫る!?
つづく。
コメント
さかさまデーとはまた、楽しいイベントを考えるもので、あの怪しげな四天王どももこのイベントに巻き込まれているのか気になりますね~
さっそくノリノリで詩郎くんに襲い掛かるおかめ党戦闘員ども、後が恐いって考えがないのか、それとも日頃詩郎くんはパワハラ紛いのことを部下にやってるんじゃないのか…何はともあれ、朝食のコーンフレーク食べ忘れたのか、力が出ない詩郎くんにやりたい放題なモブ戦闘員ども、知らねーぞお前ら。
そして、町に逃げ出す聖佳ちゃんがDRYADESの面々と接触、そして後を追うように現れるおかめ党戦闘員達、身構える彩人くん達…
だが、彼らは襲い掛かることはせず、堂々と聖佳ちゃんの行先を聞いてきた、ONとOFFがはっきりしてるタイプの奴らか…そういえば最近のアニメで休日は戦わない悪の組織の幹部がいましたね。
>「仮にも悪の組織の戦闘員が、一般市民に聞き込みなんかするなよ!」
>「いいじゃないか別に! DRYADESの諸君、もうお前らとは知らぬ仲でもあるまい」
いや馴れ馴れしすぎるだろ、節操ない奴らだな…
あっさりと逃げた方向を吐いた美佳ちゃんのお蔭で、戦闘員に捕らわれの身となってしまった聖佳ちゃん、椅子に縛られなんだかぐへへな展開に…
>「章介と美佳ちゃんは先に帰っててくれ。ちょっと野暮用を思い出した!」
彩人くん…どうやらガチで聖佳ちゃんが仲間の裏切りに遭い、追いかけられていると思ってるのかな…?
あー、あいつの登場で、戦闘員の楽しい謀反ゴッコが、とんでもないことになる予感がしますね…
> だが、彼らは襲い掛かることはせず、堂々と聖佳ちゃんの行先を聞いてきた、ONとOFFがはっきりしてるタイプの奴らか…そういえば最近のアニメで休日は戦わない悪の組織の幹部がいましたね。
悪の組織も押し寄せる働き方改革の波からは決して逃れられないのです(^^♪
> 彩人くん…どうやらガチで聖佳ちゃんが仲間の裏切りに遭い、追いかけられていると思ってるのかな…?
たぶんそんなところでしょう。ついでに聖佳ちゃんから何かおかめ党の極秘情報でも聞き出そうとしているのかもしれません。