王女失踪事件 第6話

ROBOT CROSS WORLD

旧知の仲であるシーディングリア連邦王国の王太子エリオス=ノエル=ハーヴィンから依頼を受けたシルカイ族の次期族長レイヴンは、妹セリーナ、近衛騎士のカイ=ルシアードと共に国境近くで失踪した隣国ウィングランドの王女フィオレンティーナの行方を追っていたが、王都ノストンの王宮に誘拐犯から脅迫状が届けられた報せを受け、急遽王都へ戻る。姫を救うため、エリオス王子は単身で城を抜け出して犯人から指定された場所へと向かい、そこで謎の美人冒険者姉妹と出会う。

※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。

宮廷の陰謀

ノストン城は、Leonardo.Ai App – Generate AI Images, Videos & DesignsのモデルLeonardo Anime XL(Anime General)で生成しました。

シーディングリア連邦王国、王都ノストンの王宮。

定例の閣議を終え、重厚な扉が軋む音を立てて開かれる。閣議室からは、老宰相を先頭に、国政を担う重臣たちが一様に疲れの滲む顔で吐き出されるように出て来た。隣国ウィングランドの姫が自国領内で失踪した件への対処に今も追われているのだ。

「ふぅ……」

老宰相は小さく息をつき、杖を床に突く。その背後で、ざわめきが次第に遠のいていく中――

「宰相閣下」

低く、しかしよく通る声が廊下に響いた。

老宰相は足を止め、声の主を見やる。

「……ん? おお、ヴェルノート子爵か」

柱の影から姿を現したのは、痩せた体躯に上質な外套を纏った男だった。口元には穏やかな微笑みを浮かべているが、その奥の眼差しは、どこか冷たく、値踏みするような光を宿している。

ヴェルノート子爵は一礼すると、周囲にさりげなく視線を走らせた。廊下には、すでに他の重臣の姿はほとんどない。

「王太子殿下におかせられては、俄かのご発病とか……」

探るような声音。

「その後、殿下のお加減はいかがでございましょう?」

老宰相は疑う様子もなく、あっさりと答えた。

「うむ、それだがの。今朝、殿下の元へお見舞いに伺った」

その記憶を辿るように目を細める。

「軽い風邪とのことじゃ。侍医に診せるほどの症状でもないと、仰せであったわい」

「……ほう」

ヴェルノートの口角が、ほんのわずかに上がる。

「その折、殿下のお顔はご覧になられましたかな?」

その問いに、老宰相は首を傾げた。

「いや。全身を布団にくるまっておいででな。無理をなさるなと申し上げて、すぐに失礼したが……それが何か?」

一瞬――
ヴェルノート子爵の瞳の奥で、何かがひらめいた。

「いえ」

彼はすぐに表情を整え、柔らかな笑みを浮かべる。

「殿下の症状が軽いと伺い、安堵いたしました。それだけでございます」

そう言って、恭しく頭を下げた。

「それでは、宰相閣下。私はこれにて失礼を」

「うむ。ご苦労であったな」

老宰相は気にも留めず、そのまま歩み去っていく。

――しかし。

ヴェルノート子爵は、その背中を見送ると、静かに笑みを消した。

(……布団にくるまって、顔を見せぬ、か)

廊下の高窓から差し込む光が、彼の横顔に鋭い影を落とす。

(エリオス王子は今、城の中にはいない――)

彼は小さく息を吐き、袖の中で指を鳴らす。
すると、どこからともなく黒衣の従者が現れ、主の耳元に顔を寄せた。

「準備は?」

「は……砦跡に仕掛けた罠と別荘の方は万事滞りなく」

「そうか」

ヴェルノート子爵の唇が、冷ややかに歪む。

「王太子殿下が“静養中”であられる今こそ、好機というものだ。直ちに“あの御方”のお指図を仰げ」

彼は踵を返し、廊下の奥へと歩き出す。

その背に、王宮の石壁が長く、不吉な影を引き延ばしていた。

隣国の密偵姉妹

フォルメス山の麓――
朝と昼の境目の光が、なだらかな草原を淡く照らしていた。

砦跡の廃墟から十分に距離を取った場所で、エリオスは足を止め、ゆっくりと息を整えた。

「……ここまで来れば、もう大丈夫だろう」

背後には、先ほどまで黒装束の男たちのアジトとなっていた砦跡が、小さく影のように見えるだけだ。
隣に立つ金髪の女魔法使い――先ほどまで人質の一人を装っていた少女も、周囲を警戒するように視線を巡らせてから、ようやく緊張を解いた。

エリオスは彼女へ向き直る。

「そろそろ、正体を明かしてくれてもいいんじゃないのか?」

その言葉に、女魔法使いは一瞬だけ驚いたように目を瞬かせたが、すぐに穏やかな微笑みを浮かべた。そして一歩下がり、片膝をついて恭しく頭を垂れる。

ノエリア=ヴェルシェルは、Dreamina: Create realistic talking avatars with AI avatar generatorで生成しました。

「エリオス殿下。初めて御意を得ます」

澄んだ声が、山の静寂に響く。

「私の名はノエリア。そして、先ほど逃げた黒装束たちの後を追って行ったのは、姉のナリア。私たちは共に、ウィングランド王国の密命を帯び、この地でフィオレンティーナ姫の捜索に当たっておりました」

「やはり……」

エリオスは静かに頷く。

「ウィングランドには“ブラックフェザー”と呼ばれる密偵組織があると聞いたことがある。君も、そこの人間か?」

ノエリアは肩をすくめ、どこか茶目っ気のある笑みを浮かべた。

「さすがは殿下。そこまでお見通しとは」

そして、くすりと笑う。

「王宮からあまりお出になったことのない、世間知らずの王子様――という評価は、必ずしも真実ではないようですね」

「買い被りすぎだ」

エリオスは苦笑しつつも、すぐに表情を引き締めた。

「君たちは、もう一つ任務を命じられていたはずだ。フィオレンティーナ姫の失踪が、シーディングリア王国の犯行か否かを突き止めること。違うか?」

ノエリアは素直に頷いた。

「はい、仰る通りです」

そして、少しだけ柔らかな笑みを浮かべる。

「ですが――こうして王太子殿下ご自身が、危険を顧みず姫を救うために敵の罠へ飛び込まれた。その事実だけで、シーディングリア王国の潔白は証明されたと見てよいでしょう」

その言葉に、エリオスは目を伏せ、短く息を吐いた。

「……そう言ってもらえるなら、無駄ではなかったな」

実際、ナリアとノエリアの姉妹は、一般の冒険者を装い、あえて囮となって人攫いの一味にわざと捕まることで、その背後関係を探っていたのだ。

その時――

「戻ったよ」

軽やかな声とともに、森の奥から一人の少女が姿を現した。
ショートヘアの金髪を揺らし、鋭い目をしたシーフ風の少女――ナリアだ。

「奴らの本当のアジトが分かった」

彼女は地面に指で簡単な地図を描きながら続ける。

「この先にある湖のほとり。その湖畔に建つ別荘の中へ入って行ったよ」

「この先だって……?」

エリオスの表情が強張る。

「あの湖一帯は、ヴェルノート子爵の知行地だ」

「ご存知で?」

ノエリアが意外そうに眉を上げる。

エリオスは腕を組み、しばし考え込んだ。
敵は自分の性格を熟知していた。そのことから王宮内に内通者がいるのは間違いない。しかし――

ヴェルノート子爵――強欲で評判は芳しくないが、かといって隣国の王女を誘拐し、自国の王太子をも罠にかけるなど、謀叛に等しい大罪を犯すほどの大物とも思えない。

「……腑に落ちないな」

低く呟く。

「だが、その別荘にフィオレンティーナ姫が監禁されている可能性は高い。ならば、確かめるしかない」

ナリアは不敵に笑い、短剣の柄を軽く叩いた。

「決まりだね。黒幕が誰であろうと、事実を掴めばいい」

ノエリアも静かに頷く。

「殿下、どうかご無理はなさらず。今度は、私たちが影となってお守りします」

エリオスは二人の姉妹を見渡し、力強く頷いた。

「頼りにしている」

こうして――
エリオス、ナリア、ノエリアの三人は、湖畔に佇む怪しい別荘へと向かって歩き出す。

そこに待ち受ける真実が、誰の思惑を暴くことになるのか――
物語は、いよいよ核心へと近づいていく。

(つづく)


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