今回は『こちら学生報道部』とのクロスオーバーです。
新たな獲物
鷺島国際大学女子バドミントン部の星愛怜美花が何者かに誘拐されてから日を置くことなく、今度は同大学の陸上部マネージャー・天帆美空が琉那市内で姿を消した!
陸上部もバドミントン部と同様、琉那市に合宿に来ていたのだが、連続する同じ大学の女子大生部員の失踪に、両部に所属する学生たちの間で大きな動揺が走った。
「助けて―! 誰か助けてー!!」
ジャージに短パン姿で所在地不明の場所に拘束されている美空。勿論これは、石鼠の意を受けたブラザーズの仕事である。
「今のところは仕事も順調みたいだね~?」
「なぁに、この程度、何の面倒もなかったッスよ」
「姐さん、この調子なら、今回の仕事もすぐに終わっちゃうんじゃないすか?」
ブラザーズの二人から報告を受け、満足そうな表情を浮かべる石鼠。
「今頃彼女たちの彼氏くんはあたふたしてるかなぁ~? それを想像するだけでもウキウキするね♪」
「相変わらずリア充が嫌いな人ッスね……」
「当たり前でしょ。クソリア充どもに地獄を見せるのが私の生・き・甲・斐なんだからさぁ」
「きっと姐さんみたいな人たちが多いせいで、この国の少子高齢化がますます深刻になってくんでしょうね…」
「知らないよそんなこと! さ、アンタたち、今から次の獲物の下見に行くよ! 車出して」
「了解ッス♪」
学生報道部、琉那市に来訪
鷺島国際大学のバドミントン・陸上両部の遠征合宿を取材のため琉那市に来ていた同大学の報道部クルーである、小寺洸介、桜庭陽平、鳳凰院優、漆崎亜沙美の4人は、ここで女子大生部員の連続失踪という思わぬ報に接した。
「こんな大変な事態になってしまったんじゃ、残念ながら取材どころじゃない。取材は中止して引き上げよう」
「え~っ!? 連続誘拐事件の真相をアタシたちで究明するんじゃないの!?」
「いやいや、さすがにそれは警察の領分でしょ💦 そもそもまだ誘拐って決まった訳じゃないし、下手に事件に首を突っ込んで、また危険な目に遭いでもしたら元も子もない。今回ばかりは僕たちの出る幕はないよ」
報道部クルーの安全を優先して余計なトラブルを避けて引き上げようとする陽平と、ジャーナリズムの本分として危険覚悟で誘拐事件の真相に迫るべし!と主張する亜沙美が意見を対立させる事態に。そしてその様子を望遠鏡を使って車中から遠くから伺っている者たちがいた。石鼠とブラザーズである。
「あれれ~アイツらは…」
「姐さん、知ってるんすか?」
「以前ニュースで見たことがあるのよ。どっかの島でアイドルの誘拐事件を解決したとか自慢してた大学生4人組。確か報道部とかど~たら言ってたわよねぇ…」
「姐さん、その顔はもう次の獲物は決まったみたいッスね」( ̄ー ̄)ニヤリ
まるで美味しい獲物を見つけて舌なめずりしている石鼠を見て、ブラザーズの毬雄と累児は何かを察したようだ…。
亜沙美と心翔危うし!
今晩は予約していたホテルに一泊して、明日の朝一番の飛行機で東京に帰ることになった鷺島国際大学報道部。どうしても事件の取材を諦めきれない亜沙美は、一人で星愛怜美花が行方知れずになった現場の体育館を訪れていた。しかし最悪なことに、そこで亜沙美は一人でいたところを、彼女を密かに付け狙っていたブラザーズと遭遇してしまのだった。
「な、何よアンタたち! あっ、さてはあなたたちこそが怜美花さんや美空さんを誘拐した犯人ね!」
「キミ、可愛いだけじゃなくて、なかなか勘が鋭いね。ますます姐さんが気に入るんじゃないかな?」
「姐さん…?」
「とりあえずコイツで大人しくしてよ。抵抗しなけりゃ悪いようにはしないからさ」
「い、いやっ…来ないで!!」
毬雄と累児がロープを持って亜沙美に迫ろうとしたその時!
「待ちな!」
亜沙美を守るように毬雄と累児の前に立ちはだかったのは、同じく連続女子大生失踪事件を捜査中で仲間と手分けして現場検証に来ていたシブルリックオーダー・紫城心翔であった!
「何だお前? 高校生か?」
「キミ、危ないよ! 早く逃げないと!」
「大丈夫だよお姉さん。ここは俺に任せて、お姉さんこそ早く逃げるんだ!」
「仕方ねえ。まずはこのガキから片付けるか」
紫城心翔VSブラザーズの格闘戦のゴングが鳴る。相手が年下の男子高校生が一人だけだと油断していたブラザーズは、心翔の意外な強さに苦戦を強いられる。
「くっ、このガキんちょ、思ったよりもなかなかやるぜ? どうしよう!」
「どうしよう…ったッて…ハァ…ハァ!」
だが油断していたのは心翔も同じだった。背後から音もなく忍び寄った石鼠にいきなり後頭部を殴られ、心翔は気を失って倒れてしまった。そのままの流れで石鼠は手際よく傍にいた亜沙美にもスプレーを吹きかけて失神させてしまう。
「うっ…!!」
「し、しまっ…た……!!」
その場に倒れ込む心翔と亜沙美。
「何やってんのよ! 仮にもブラザーズともあろう者が、こんな高校生のガキんちょ相手に手こずるなんて…」
「め、面目ないッス…」
「ですが姐さん、このガキんちょ、本当に滅法強くて手強い相手でしたよ。どう考えても只者とは思えないぜ…」
「言い訳はいいから、早くこの二人を運び出すんだよ!」
「了解ッス!」
紫城心翔と漆崎亜沙美は、石鼠とブラザーズの一味に捕らえられてしまった。
果たして二人の運命は!?
ボンド星人主催の誘拐ゲーム、
クリア条件達成まで、あと5人。
コメント
怜美花ちゃんに続いて美空ちゃん、更に亜沙美ちゃんに心翔君まで‼というところでノルマ達成まであと五人、ということはボンド星人は心翔君がシブルリックオーダーのメンバーであることを把握していてボーナスポイントを設定しているんでしょうね。
千早祐一郎君と織市奏多君、そして学生報道部の面々が協力して救出に当たろうとしたところへフィリス様が登場し、手を引かせるということになりそうですね。フィリス様にはボーナスポイントが設定されており、フィリス様を捕まえればクリア、なんてこともありそうです。
今回新登場のブラザーズ、グへへに走ることなくきちんとプロの仕事をこなしているようで石鼠さんもうまく手綱が取れているようですね。
前回のコメントではおかめ党はハント星人との同盟を考えておられる様子ですが、ポンコツぶりに足を引っ張られることがないようお祈り申し上げます。
> 怜美花ちゃんに続いて美空ちゃん、更に亜沙美ちゃんに心翔君まで‼というところでノルマ達成まであと五人、ということはボンド星人は心翔君がシブルリックオーダーのメンバーであることを把握していてボーナスポイントを設定しているんでしょうね。
> フィリス様にはボーナスポイントが設定されており、フィリス様を捕まえればクリア、なんてこともありそうです。
心翔くんにボーナス2点。フィリス様にボーナス10点分を設定してみました。黒狗殿がフィリス様の誘拐に成功したので、一足先に一抜けた格好です。
> 前回のコメントではおかめ党はハント星人との同盟を考えておられる様子ですが、ポンコツぶりに足を引っ張られることがないようお祈り申し上げます。
ご安心を。切れ者の悪党(ボンド星人)よりポンコツお人好し(ハント星人)の方が御しやすくてかえって便利な物です。
石鼠・・・なんとなくですが、妖艶な美女を想像してますw
我が大首領JUDOの軍団と同盟結びませんか?w
JUDO軍団との同盟云々よりも、ブログ同士で一度コラボ(クロスオーバー)してみませんか?
実は前々から真一少年をお借り出来ればな……などと勝手に思っておりました。
また当ブログのキャラをJUDO様のブログの方でお使いになって(当ブログにはない長袖冬服を着せてみたり)みられたら面白いなと思います。
ただし順番的には落人村様との公式コラボの後ということになり、まだまだ遠い先の話になってしまいますが…。
真一少年お貸ししますよ!
おかめさまのお好きなように捕らえてくださいませ( ̄▽ ̄)
ありがとうございます!
これで真一くんに白半ズボンを穿かせることが出来ます!
具体的な内容が決まりましたら、ブログでお知らせいたします。
石鼠とブラザーズの扱い、問題ないです、性格も良く出てますし、会話のテンポもいいですし、むしろ自分より使いこなしているかもですね。
しいて言うとすれば…石鼠はもっとゲスく書いて貰っても良かったぐらいですね。
>「姐さん、この調子なら、今回の仕事もすぐに終わっちゃうんじゃないすか?」
なんか累児の奴が嫌なフラグ立ててますね…
怜美花ちゃんと美空ちゃんを捕まえ、リア充分断して悦に入っている石鼠姐さん、そこに新たな獲物の姿が、なんとそれは何時ぞやのテレビに映っていたリア充の権化報道部!
前回のSSをここで繋げてくれたのは嬉しいですね、沖縄まで来てトラブルに巻き込まれるとはある意味持ってる連中ですね!
ここでやっちゃいけない単独行動、どうしても事件の取材を諦めきれない亜沙美ちゃんが1人怜美花ちゃんが行方不明になった体育館に、自分達が狙われているとも知らずに、わ~いカモネギだ!!
そして待ち構えていたブラザーズに追い詰められる亜沙美ちゃん、万事休す…っといったところで現れるヒーロー、シブルリックオーダーの紫城心翔くん!
なんと1人で双子を相手に大健闘!
はい、これでOKです、まあブラザーズは腕っぷしが強い設定とは言っても戦闘員や半グレ相手に出来る程度に考えてました、真のヒーロー相手だとまあこんなところですね。
>背後から音もなく忍び寄った石鼠にいきなり後頭部を殴られ、心翔は気を失って倒れてしまった。そのままの流れで石鼠は手際よく傍にいた亜沙美にもスプレーを吹きかけて失神させてしまう。
そして、石鼠に求めてたのもこれです、ブラザーズが真正面から相手して油断させておいて後ろからガツン、この女が使う手の1つです、この女は本当に手段を選びません!
そしてうまい具合に二兎を得た石鼠とブラザーズ一味、残りあと5人、見事ミッションコンプリートすることが出来るのでしょうか?まあこのままやられる報道部やジブリックオーダーではないでしょうね、これからどう動くか楽しみです!
> 石鼠とブラザーズの扱い、問題ないです、性格も良く出てますし、会話のテンポもいいですし、むしろ自分より使いこなしているかもですね。
> しいて言うとすれば…石鼠はもっとゲスく書いて貰っても良かったぐらいですね。
ありがとうございます。まだ狩人や猟犬のキャラの動かし方には慣れてないので、必要があればその都度ご指導を賜れれば幸いです。
ただし石鼠女史をもっとゲスく書けるかどうかは、管理人の文才ではまだ自信がないです(;^_^A アセアセ・・・