検非違使・椿姫絢那が使役する狐の式神・楓子は、悪の組織おかめ党にわざと捕まり、まんまとおかめ党の拠点である第二おかめ城へと潜入することに成功するが……。
極秘データをGET♪
「待っててね、今ミルクを待ってきてあげる♪」
寺瀬聖佳が冷蔵庫に向かった隙に、楓子は子狐から人間体の姿へと戻り、聖佳が使っていたデスクの上のPCをいじり始めた。
「おかめ党の最高幹部が使っているパソコン。きっと中身は組織の最高機密に違いないニャ」
ちなみに狐の式神にもかかわらず楓子は喋ると語尾に「ニャ」をつける癖がある。そのせいでよく猫の式神と間違えられるのだが、本人は猫と間違えれるともの凄く怒るので注意が必要ww
「お待たせ。持って来たわよ。あら…??」
聖佳がお皿にミルクを入れて持ってきた時には、電源が入れっぱなしになっていたPCだけが残され、尚且つ窓も開けっぱなしになっていて、楓子の姿はどこかに消えていたのだった。
祐宜と詩郎、ついに対峙す!
「あっ! 祐宜! こっちこっち~!!」
「なんや楓子、そんなところにおったんか!?」
城から抜け出した楓子は、石垣近くの林で孝森祐宜と合流した!
「首尾はどないや?」
「バッチシだよ~♪」
楓子は、聖佳のPCから中身のデータをコピーして来たCDーROMを見せる。
「あれっ、そういえば絢那はどこ行ったの?」
「それがアイツ、お前を心配して突っ走って先に行ってしもうたんや…」
「何でニャ!!💢 どうして止めないのさ!?」
「勿論止めようとこっちも慌てて追いかけたで! でも途中ではぐれてしもたんやから仕方ないやないか!」
「祐宜のグズ!! 役立たず!!」
「なんやと~!!💢」
「喧嘩はそれくらいにしときな! お探しのお嬢さんは、もしかして彼女かな?」
「――!!」
「――!?」
口喧嘩を始めた祐宜と楓子を制止した声の持ち主、それはおかめ党の最高幹部の一人・寺瀬詩郎であった。そしてそのすぐ傍には気に縛り付けられた絢那の姿が!?
「んん~っ!! んんん~んっ!!」
「こいつぅ~!! 絢那を放すニャ!!」
「いいぜ、お前らの仲間なら今ここで返してやるよ」
「何やて?」
詩郎は、絢那の縄を解いてあっけなく解放した。
「先輩、申し訳ありません。私としたことが…不覚を取りました」
「絢那、無事でよかったニャ」
「どういうつもりや? 俺はてっきりこのCDーROMと引き換えにくらいは要求して来ると思ってたけどな?」
「フン、そんなもん要らねーよ。欲しけりゃ勝手に持ってきな。それよりも貴様、検非違使だよな? なら一つ聞く。孝森儀右衛門という名に聞き覚えはあるか?」
「孝森儀右衛門ならワイの父方の曾祖父や。お前あのクソジジイと知り合いなんか?」
「お前が儀右衛門のひ孫? フフッ…そういうことか」( ̄ー ̄)ニヤリ
詩郎はどこか顔が引きつったようなニヤニヤ笑いを浮かべる。
「俺の名前は寺瀬詩郎だ。よく覚えておけ。この次会った時はてめーを〇す」
「孝森祐宜や。こっちこそ返り討ちにしたるわい」
こうしてその日、両者は互いの自己紹介を済ませて穏便に別れた訳であるが……。
エピローグ
「ちきしょー!やられたー!!」
楓子が持ち帰ったCDーROMには、おかめ党の極秘機密データなど何一つ入ってはおらず、代わりに入っていたのは「おかめの御前編集 寺瀬聖佳ちゃん着せ替えシークレット写真集」であったww
「…こ、こんなものはすぐ消去です先輩! イヤらしい!」 (〃ノдノ)
「道理で無理に取り返そうとはせんかった訳や。あの紫髪のガキ、今度会ったら絶対に潰したる!!」
一方、おかめ党のアジトでも……
「詩郎のバカバカ―!! なんで取り返してくれなかったのー!!💢」((*///Д///*))イヤーン
自分の恥ずかしい写真集が外部に漏れたと知り、半狂乱になりながら次々と周囲の物を手当たり次第に投げつける聖佳の八つ当たりから弟の詩郎が必死に逃げ回っていたww
「や、やめろ姉貴!! 痛いじゃないかッ!!」💦💦
お後がよろしいようで。
END
コメント
>「ちきしょー!やられたー!!」
楓子が持ち帰ったCDーROMには、おかめ党の極秘機密データなど何一つ入ってはおらず、代わりに入っていたのは「おかめの御前編集 寺瀬聖佳ちゃん着せ替えシークレット写真集」であったww
「…こ、こんなものはすぐ消去です先輩! イヤらしい!」 (〃ノдノ)
「道理で無理に取り返そうとはせんかった訳や。あの紫髪のガキ、今度会ったら絶対に潰したる!!」
流石おかめの御前様、抜かりがありませんね、と言いたいところですが、まさかおかめの御前様盗〇を…、すみません。タイトルからいらぬ想像をしてしまいました。
部屋に侵入されてデータを盗まれるなんて並みの組織なら処刑物でしょうがそこは寛大なおかめの御前様、聖佳ちゃんが恥ずかしい姿を見られることで罰としては十分とお考えのようですね。
それにしても写真集の中身が気になってきますね。絢那ちゃんはお冠ですが、見ずに消去というのはもったいないですよ。
> 流石おかめの御前様、抜かりがありませんね、と言いたいところですが、まさかおかめの御前様盗〇を…、すみません。タイトルからいらぬ想像をしてしまいました。
…と、とんでもない!💦 勿論聖佳ちゃんの同意の上で(と言っても、モデルになるよう御前が命令したのですから例え強制的でも彼女が従うのは当然ですが)撮影しました。
> 部屋に侵入されてデータを盗まれるなんて並みの組織なら処刑物でしょうがそこは寛大なおかめの御前様、聖佳ちゃんが恥ずかしい姿を見られることで罰としては十分とお考えのようですね。
聖佳ちゃんの可愛さは世界の野郎どもにとって共有の財産! むしろ積極的に全世界に向けて公開すべし!(←何たる外道ww)
一度某フィリス姫と写真集の売上勝負をしてもらいたいです(^^♪
子狐スタイルから人間スタイルに戻り、聖佳ちゃんのPCから(ロックかけてなかったの?)データを盗みだす楓子ちゃん、
>「おかめ党の最高幹部が使っているパソコン。きっと中身は組織の最高機密に違いないニャ」
はたしてそうだろうか…て言うか、やっぱり狐でニャはおかしい(コンも何か違いますけど
でも、しっかりと式神の仕事してるじゃないですか、なかなか優秀な…
>「首尾はどないや?」
>「バッチシだよ~♪」
>楓子は、聖佳のPCから中身のデータをコピーして来たCDーROMを見せる。
おい、今時CDーROMって…USBメモリーぐらい使え!
とりあえず任務完了…って思ったら、絢那ちゃんの姿がない!!
たしかに何やってんだよ、なぜはぐれる、無能か孝森祐宜!
楓子ちゃんと祐宜くんその事で仲良く喧嘩してると、絢那ちゃんを人質に詩郎くん登場!
やっときた…制服姿の絢那ちゃん緊縛、これを待っていた…
木に縛り付けられ、「先輩、私に構わず!」って言いながら、声にならない呻き声で叫ぶ絢那ちゃん、それを横目に怪しげな笑みを浮かべな笑みを浮かべる詩郎くんを、歯ぎしりしながら、どうするか思案する楓子ちゃんと祐宜くん…はたして絢那ちゃんを無事に救出することが出来るのか…
>「こいつぅ~!! 絢那を放すニャ!!」
>「いいぜ、お前らの仲間なら今ここで返してやるよ」
>「何やて?」
>詩郎は、絢那の縄を解いてあっけなく解放した。
…は?なんで…?ほら、もっと悪党なら人質を盾にして…そんなあっさりと解放って…OTL
詩郎くんはどうやらとられたデータ入りのCDーROMよりも、孝森儀右衛門なる祐宜くんの曽祖父が気になるようですね~
前言ってた因縁ってこの事ですか?それとも新たに設定を?なんだか以前会ったことある詩郎くんと祐宜くんが初顔合わせのようですし、これは時系列的に過去の話なのかな?それとも以前の話はリセットなのか、その辺も気になるところですね。
とりあえず面白くなってきましたね~、詩郎くんがどこかの野菜王子みたいになってますし。
それにしても、詩郎くんはあっちで絡みhttps://okamenogozen.com/character-6/、こっちで絡みと大忙しですね、幹部なのに多忙ですね。
そしてCDーROMに収められていたデータの中身は…おかめ党の極秘機密データではなく、「おかめの御前編集 寺瀬聖佳ちゃん着せ替えシークレット写真集」!?
…超重要じゃねーかそれ、コピーしてくださいお願いします!
検非違使にとってはゴミデータでも、盗まれた方にとってはたまったものではなく…
自分の恥ずかしい写真集が外部に漏れたと知り、半狂乱になりながら次々と周囲の物を手当たり次第に投げつける聖佳ちゃん…想像すると可愛いですね~
>「や、やめろ姉貴!! 痛いじゃないかッ!!」💦💦
痛覚あるのかよサイボーグ…
> おい、今時CDーROMって…USBメモリーぐらい使え!
検非違使はどこかデジタル分野が遅れているようです(;^_^A アセアセ・・・
> …は?なんで…?ほら、もっと悪党なら人質を盾にして…そんなあっさりと解放って…OTL
どうか今回は絢那ちゃんの制服緊縛姿が見れたということでご容赦を!
次回こそは長い緊縛監禁時間を確保いたしますので🙇💦
> 前言ってた因縁ってこの事ですか?それとも新たに設定を?なんだか以前会ったことある詩郎くんと祐宜くんが初顔合わせのようですし、これは時系列的に過去の話なのかな?それとも以前の話はリセットなのか、その辺も気になるところですね。
はい、まさに前に言ってた因縁とはこのことです。決して管理人が今日思いついた適当な設定をストーリーの中に無理やり盛り込んで繋げたわけではございません!💦 決して管理人が今日思いついた適当な設定をストーリーの中に無理やり盛り込んで繋げたわけではございません!💦 大事な事なので2回繰り返しました。
過去に天岸アンジェリカ愛優美が誘拐された事件はありましたが、きっと祐宜も詩郎もその時互いが会ったことを記憶が曖昧になって忘れているんですよ(ある意味、リセットと言えばリセットです)。ましてやその時の詩郎はまだ確か紫髪じゃありませんでしたからね……ということにしといてください(;^_^A アセアセ・・・
今となっては、時代を感じるCDーROM・・・実は、まだフロッピーディスクもあったりして・・・
何にしても、我が軍の全戦力を投入してでも、入手したい貴重なCDーROMですな(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
まあ白状してしまうと、管理人が一瞬USBメモリの存在をド忘れして思い出せなくて、やむなくCDーROMということにした次第です💦