夏合宿に向かうテニスサークル「TEAM FRIENDS」のメンバー、勢川理人、岸本愛実、平瀬倫生、藤永沙織の4人は、仲の良い後輩の女子高生・星本有理紗を誘って、目的地である鬼哭山のキャンプ場にやって来たのだが……。
キャンプ場からの脱出
凶悪犯襲撃事件が解決した翌日、理人たち5人は早朝からテニスウェアに着替え、キャンプ場に併設されているテニスコートでテニスを楽しんでいた。
理人と有理紗は一組のダブルスチームとしてコートの片側に立ち、倫生と沙織がもう一方のサイドに立ちました。愛実はネットの審判席に座り、明るい笑顔でゲームを進行していました。
「サービスチェンジです!愛実さん、お願いします!」有理紗は元気いっぱいに叫び、愛実にサーブを求めた。
愛実は笑顔で頷き、ボールを持ってサーブラインに歩み寄る。一見、テニスコート内には楽しい笑い声や歓声が響いており、友情と競争心が溢れていた。
サーブが始まり、愛実が軽快な動きでボールをコートの向こう側に送った。試合は白熱し、ボールはコート内を行ったり来たり、プレイヤーたちは最善を尽くす。
有理紗は俊敏な動きでネットエリアをカバーし、理人は力強いフォアハンドで相手のボールを返す。倫生と沙織もテニスの腕前を発揮し、プレイヤーたちは一生懸命にポイントを競い合った。
試合中、愛実は審判の役割を真剣に果たし、的確な判定を下しました。彼女は笑顔を絶やさず、試合を楽しんでいました。そんな時、つい力が入り過ぎてのか、理人が打ち返したボールがテニスコートのフェンスを飛び越えて森の方へと飛んで行ってしまった。その瞬間、5人の表情が緊張感に包まれたものに変わる。
「あー、ごめんごめん」
「もうっ、しょーがないなぁー」
「試合は一時中断。みんなでボールを探しに行こう」
いかにも台本通りの棒読みな台詞を吐きながら、テニスコートから出て各々森の中へと消えて行く理人たち。実はこれこそ彼らの作戦だった。謎の監視の目を掻い潜り、一旦バラバラになり人目を避けた森の中で落ち合った後で山から脱出する計画なのだ。
再び洞窟へ
しかし、森の中で不覚にも有理紗一人だけが道に迷ってしまった。
「どうしよう…。理人さんたち心配してるかなぁ…」
心細く森の中を彷徨っていると、とある洞窟の入り口を見つめる有理紗。それは昨日、凶悪犯によって自分と愛実と沙織が監禁されていた洞窟だった。事件が起こった現場だというのに、警察による現場検証等が行われた形跡が全くなく、人がいる気配は全く感じられない。
「あの洞窟は…!? 今は中はいったいどうなっているのかしら?」
つい怖いもの見たさと好奇心で、有理紗は再び洞窟の中に足を踏み入れてしまう。そこで彼女は見てしまった! 警察に連行されたはずのあのスキンヘッド男の凶悪犯が拘束され、2人の怪しいフードを被った男に捕らえられているのを!
「なんで犯人がまだこんなところに!? あの人、警察に連れて行かれたんじゃなかったの!?💦」
「や、やめろー!!💦 助けてくれー!!💦 約束が違うじゃねーか!! 計画が上手くいったら大金をくれた上に高飛びの手伝いをしてくれる筈だっただろー!!💦💦」
「約束…? 計画…? いったい何のことなの…??」
有理紗は息を潜めながら様子を見ている。
「黙れ。もうお前に用はない。それに組織の資金の一部を横領しようとしたこと、我らが気づかないとでも思ってかッ!?」
「大人しく我らが神の贄として捧げられるがよい」
「やだー!! 〇にたくない!! 俺が悪かったー!! 誰か助けてくれー!!」 (((;”°;ω°;)):ガクガクガク
凶悪犯はフード男の片割れに何やら注射のようなものを首筋に打たれると、急に無言になりぐったりと項垂れたまま動かなくなってしまった。
「うそ…!! まさか、〇んでしまったの…!?」
「誰だそこにいるのは!?」
隠れて一部始終を見ていた有理紗は、フード男たちに見つかってしまった!
「…い、いやっ、助けて…理人さん!!」
理人たちにも危機が!
「遅い…。もしや有理紗ちゃんに身に何かあったんじゃ!?」
森の中の落ち合うポイントで無事に合流した理人、愛実、倫生、沙織の4人であったが、予定の時刻になっても有理紗一人だけが現れなかった。
「くそっ、やっぱり有理紗ちゃんには俺がついてるべきだった!」
「今更後悔しても仕方がない。そう自分を責めるなよ理人」
「みんなで有理紗ちゃんを探しに戻りましょう」
「いや、俺一人で有理紗ちゃんを探しに戻る。倫生と愛実と藤永さんはこのまま下山して麓の街を目指してくれ。倫生、女の子二人を頼んだぞ!」
「分かった。理人、お前も気をつけろよ!」
しかし次の瞬間、突然現れた正体不明の影が次々と理人たち4人を襲った!
「…ん、ぐぐぅっ!?(…こ、コイツらは!?)」
「んむむぅぅー!!」
「んんーっ!! んんーっ!!」
4人とも背後から羽交い絞めにされ、口もしっかりと手で押さえられて思うように言葉を発することも出来ない理人たち。
「くくく…我々から逃げられるとでも思っているのか?」( ̄ー ̄)ニヤリ
「このまま一緒に来てもらおうか?」( ̄ー ̄)ニヤリ
果たして理人たちを襲った人間たちは何者か!?
次回に続く。
コメント
グ〇コのキャッチフレーズではありませんが私服とテニスウェアで二度縛られるおいしい展開になりましたね(フライング失礼いたします)。
遂に有理紗ちゃん全貌の一端に触れてしまったようでどうやら鬼哭山はカ〇ト教団の総本山だったようですね。スキンヘッドも他の周辺人物も信者だったということでしょうか?
四人も捕まってしまって儀式の生贄として一服盛られて凶暴化したスキンヘッドに襲われてしまうんでしょうか?このブログ的には助けが来ることは確実ですが果たして誰が来るんでしょうか。
> グ〇コのキャッチフレーズではありませんが私服とテニスウェアで二度縛られるおいしい展開になりましたね(フライング失礼いたします)。
私服緊縛編は終わりましたので、これよりお楽しみのテニスウェア緊縛編のストーリーに入って行きます!
お楽しみに!
>凶悪犯襲撃事件が解決した翌日、理人たち5人は早朝からテニスウェアに着替え、キャンプ場に併設されているテニスコートでテニスを楽しんでいた。
何を呑気なことを…って思ってたら…
>理人が打ち返したボールがテニスコートのフェンスを飛び越えて森の方へと飛んで行ってしまった。その瞬間、5人の表情が緊張感に包まれたものに変わる。
>「あー、ごめんごめん」
>「もうっ、しょーがないなぁー」
>「試合は一時中断。みんなでボールを探しに行こう」
>いかにも台本通りの棒読みな台詞を吐きながら、テニスコートから出て各々森の中へと消えて行く理人たち。実はこれこそ彼らの作戦だった。謎の監視の目を掻い潜り、一旦バラバラになり人目を避けた森の中で落ち合った後で山から脱出する計画なのだ。
なるほど、考えましたね、監視されていることも織り込み済みですか、固まって逃げるよりバラけた方が逃げやすいって考えですね、やるじゃないですか!
しかし…有理紗ちゃん1人迷ってしまった、しかも辿り着いたのは自分達が監禁されていた洞窟、好奇心は猫をも殺すがよく合いますよねこのサイトの女の子達は…よせばいいのに好奇心で覗いてしまった結果…
うわぁ…みたくねーな、筋骨ハゲの捕らわれシーンなんざ…誰得ですか…?(まあそうゆうのも好きな人いるし…
どうやら凶悪スキンヘッドはただのパシリだったようで、上に組織の金まで手を出そうとしたため、早速○処分…なんだか哀れですね…見た目だけなら鎖引きちぎって反撃しそうなんですけどね…
そしてDIDお馴染み展開、悪いものを見てしまってなぜか気づかれずに逃げることが出来ない女の子…当然のごとく捕まってしまう有理紗ちゃん、
そして、合流場所に現れなかった有理紗ちゃんを心配する4人だったが、彼らの元へも組織の魔の手が…
やはり相手の方が上手でしたか、そして「我らが神」というキーワード、またカルト臭がしてきましたね~、クトゥルフ並みに邪神が多い世界ですからね、またどんな神なのやら、気になります!
> なるほど、考えましたね、監視されていることも織り込み済みですか、固まって逃げるよりバラけた方が逃げやすいって考えですね、やるじゃないですか!
しかし敵は理人たちよりも上手だったようですね( ̄ー ̄)ニヤリ
まあそうでないとDID&GIDストーリーに発展しないのですが…。
> うわぁ…みたくねーな、筋骨ハゲの捕らわれシーンなんざ…誰得ですか…?(まあそうゆうのも好きな人いるし…
はい、ごもっともでございます。ごめんなさい🙇
管理人も「筋骨ハゲの捕らわれシーン」なんざ見たくないです💦
しかしストーリーを進める上でどうしても避けては通れないシーンだったため、文章だけで済ます手もありましたが、挿絵がないと有理紗ちゃんのテニスルックのイラスト初お披露目が次回以降に持ち越しになってしまうため、このような仕儀と相成りました。どうかご理解ください(;^_^A アセアセ・・・