BRAVERS EDITION episode.142

BRAVE SUCCESSION
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※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※掲載されている画像の無断転載を禁じます!
※アフィリエイト広告を利用しています。

安土市内で失踪した大学生、草川律希桐尾史奈の捜索・救出作戦を命じられた獅場俊一寺瀬詩郎の二人は、地球連邦軍オメガ・ヴェール基地にあるディオドスシステムを使って、セレスティア=スパークル少尉(セリィ)と共に異世界タシェニュヴルアへと渡り、そこでグランベルミア王国の女騎士リュシエル・アストレア=ヴァン=グレイヴの協力を得る。

地球から新たに合流して来た笹南侑衣梨に発信器を持たせたうえでわざと敵に捕らえさせ、その発信器を頼りに位置を割り出した敵本拠地・暗黒魔城へと乗り込む俊一と詩郎。いよいよ最終決戦が始まる。

※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。

律希の活躍

城の庭――。

巨体のジャイアントスパイダーが糸を吐き散らし、ライオンレギウスとサーベルタイガーレギウスの四肢を絡め取っていく。鋼のような糸は、振るう拳や牙をも絡めて鈍らせ、戦士たちの動きを封じ込めた。

「くっ…足が動かねぇ!」
ライオンレギウスが唸る。

「このままじゃ史奈さんたちを助けられない!」
サーベルタイガーレギウスも牙を食いしばり、糸を引きちぎろうとするが、蜘蛛は容赦なく次の糸を吐きかけてくる。

その攻防を、玉座の間の奥から悠然と見下ろす女王モルガナ=ナグサリア。木製の杖を掲げ、先端の水晶玉を妖しく光らせると、まるで呪詛のような声を響かせた。

「暴れろぉ~…暴れろぉ~…もっと暴れろぉぉぉ~~…!」

その声に応じるかのように蜘蛛の魔物はさらに狂暴さを増し、糸の網を広げていく。

だが、その光景を凝視していた律希が何かに気づいた。

(あの杖だ…!あの水晶の玉で、蜘蛛を操っているんだ!)

青年の瞳に決意の炎が灯る。
「よぉーし!」

律希は低く身を沈め、一瞬の隙を突いてモルガナへと飛びかかった。

「なっ…何をする!?」

女王の妖しい魔力は恐るべきものであったが、腕力や体技はからっきし。押し倒そうとするが意外なまでに非力で、律希との揉み合いの末、杖を取り落としてしまう。

「これだ!」

律希は渾身の力で杖をへし折り、先端の水晶玉を床に叩きつけた。砕け散った瞬間、光の糸が弾け飛び、蜘蛛の巨体は煙のように掻き消えた。

「…な、なんだかよく分からないけど💦」
ライオンレギウスが呆気にとられる。

「今のうちに史奈さんと侑衣梨さんを!」
サーベルタイガーレギウスがすぐさま石柱へ駆け寄った。

ライオンレギウスと共に鎖を外し、必死に二人を救おうとする。その傍らで――。

「おのれぇ…許さぬぞォォ~~ッ!」

老化したモルガナ=ナグサリアは、Dreamina: Create realistic talking avatars with AI avatar generatorで生成しました。

悲鳴のような怒声を上げたモルガナの身体がぐにゃりと歪んだ。艶やかな若き女王の姿は崩れ落ち、皺と瘤に覆われた醜悪な老婆の顔へ。さらに、ドロリとした音とともに右足と左足の間から「三本目の足」が突き出した。

「ケケケケケ…!」

その腕に異様な力が宿り、モルガナは一気に逆転。律希を床に押し倒すと馬乗りになり、その爪のような指で青年の肩を抑え込む。

「お前の若さのエキスを寄越すのじゃァァッッ!!」

「…た、助けてーーッ!!💦」
律希の叫びが、庭に響き渡った。

その声を聞きつけたサーベルタイガーレギウスが振り返る。
「マズイ!? 俊一、ここは任せた!」

「分かった!」
ライオンレギウスが力強く応じ、なおも史奈と侑衣梨を縛っている鎖を引きちぎろうと奮闘する。

サーベルタイガーレギウスは地を蹴り、律希の元へ一直線に駆けた。老婆と化した魔女モルガナの猛威と、捕らわれの青年を救うために――。

モルガナの最期?

崩れ落ちる暗黒魔城の奥――。

サーベルタイガーレギウスの鋭い爪が閃き、律希を押さえ込んでいたモルガナを強引に引きはがした。律希は荒い息を吐きながら後退し、助けられた安堵と恐怖に震える。

「大丈夫か、律希さん!」
「…は、はい!」

だが安堵の間もなく、城全体が轟音を立てて揺れ始めた。壁に走る亀裂、天井から降り注ぐ瓦礫、足元を揺さぶる地響き。

「な、なんだ!?」
ライオンレギウスが史奈と侑衣梨を抱きかかえながら叫ぶ。

玉座の方で、不気味な笑い声が響き渡った。
「ケケケケケッ……おのれ、異世界の戦士たち! だがこれで勝ったと思うなァァ!」

姿を歪ませたモルガナは、三本足の異形のまま、崩れゆく瓦礫の中に立ち尽くしていた。その目は怒りに燃え、なおも呪詛を吐き散らす。

「妾は必ず…必ず再び現世に現れる! その時こそが……お前たちの最期じゃァァァッッ!!」

天井が崩れ落ち、土煙が視界を覆った瞬間、モルガナの姿は闇に呑まれるように掻き消えた。

「くっ…!」
サーベルタイガーレギウスが歯を食いしばり、叫ぶ。
「急いでこの城から脱出だ!」

五人は瓦礫を避けながら走り出した。
ライオンレギウスが史奈と侑衣梨をしっかり抱きかかえ、サーベルタイガーレギウスが律希の背を押して進む。

崩壊の振動で砕け散る柱、火花を散らす魔法の結界、轟々と落ちる石材――その全てが彼らを押し潰そうと迫る。

「こっちだ!出口はもうすぐだ!」
律希が、以前見た通路を思い出して先導する。

一行は辛くも開いた城門をすり抜け、外の荒れ地へと飛び出した。その直後、背後で暗黒魔城は轟音と共に完全に崩れ去り、漆黒の塔は砂のように崩壊して虚空へと消えていった。

「……ふぅっ、助かったな」
ライオンレギウスが深く息を吐き、救い出した二人をそっと地面に下ろす。

史奈は涙ながらに律希へ駆け寄り、侑衣梨もようやく緊張の糸が切れたように大きく息をついた。

だが、誰一人として言葉にしなかった。
――果たしてモルガナは本当に滅びたのか、それとも…。

残されたのは、瓦礫の山と不気味な静寂、そして心に残る女王の最後の呪いの声だけだった。

エピローグ

翌日のアサイグ砦は、昨夜の激戦が嘘のように静けさを取り戻していた。高台から望む緑の大地には朝霧が漂い、柔らかな光が瓦礫の隙間に差し込んでいる。砦の石壁はところどころ黒く焦げ、戦いの爪痕を残していたが、その場に立つ者たちの表情には安堵の色があった。

任務を終えた獅場俊一、寺瀬詩郎、笹南侑衣梨の三人は、無事に桐尾史奈と草川律希のふたりを保護し、帰還の準備を整えていた。

ちなみに砦で留守番していたはずのセリィ(セレスティア=スパークル少尉)は、急用の任務が出来たとかで先に一人で地球に帰ったらしい。何でもこれから地球連邦軍とブレイバーズの連携が密になるため、その連絡調整事務の仕事が忙しくなるからだとか…。

砦の中庭で、俊一は深々と頭を下げた。
「リュシエルさん、お世話になりました」

砦の指揮官を務める女騎士リュシエルは、静かに頷き、穏やかな笑みを浮かべる。
「君たちも元気でな。またこちらの世界に来ることがあったら……暇なときにでも顔を見せに来てくれ」

その声音には別れの寂しさと、再会を願う温かさが混じっていた。

一方、少し離れた場所では、史奈が草川律希に声をかけていた。
「草川くん、今回のことでキミをちょっと見直しちゃった」
にっこりと笑みを浮かべるその横顔は、どこか晴れやかだ。
「……あの魔女に勇敢に立ち向かった時、とってもカッコよかったよ♪」

律希は思わず顔を赤らめ、目を逸らした。
「……そ、そうですか?」
照れ隠しのように後頭部を掻くその仕草に、史奈はくすりと笑った。

「さあ、そろそろ帰るぞ!」
詩郎が短く声をかけ、手にしたデバイスを操作する。

蒼白い光が空間を裂き、やがて眩い輪郭を持った門となって現れる。ディオドスシステムによる次元通過ゲート――彼らが地球へ帰るための道だ。

侑衣梨が小さく息をつき、俊一が仲間たちを振り返る。史奈も律希も頷き合い、ゆっくりと歩み出した。

門の光に包まれ、彼らの姿は次第に薄れていく。異世界での日々を後にして、彼らは再び自分たちの世界へ――。

こうして異世界の冒険は、ひとまずの幕を下ろしたのだった。

(終わり)


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コメント

  1. JUDO より:

    顔が変わった!?・・・と思いきや、これが真の姿・・・
    某フーマ帝国の神官ポ〇の如く、若者(あちらは、おそらく20歳くらいまでの女性限定でしたが)の生体エネルギーにより、若さと美貌を保つタイプでしたか・・・
    きっと、ご存命と考えてよろしいですね(⌒∇⌒)

  2. 旅鴉 より:

    ジャイアントスパイダーの吐く糸に絡められ、動きを封じられるライオンレギウスとサーベルタイガーレギウス、獣野郎どもが蜘蛛の糸で絡められる姿は…美しくないです…これが女の子だったら…

    そこで良い感じでフリーな律希くんが、女王モルガナがなんかよく解らん杖でジャイアントスパイダーを操っていると気づき、隙を見て飛び掛かった!!

    >「なっ…何をする!?」

    >女王の妖しい魔力は恐るべきものであったが、腕力や体技はからっきし。

    なにコイツ…弱っ!ダース・シ〇ィアスみたいな電撃でも飛ばせる奴だと思ったのですが…
    頼みの杖をあっさり奪われ、それを壊され、余興終了…雑魚か…雑魚すぎんぞ!

    >「おのれぇ…許さぬぞォォ~~ッ!」

    …と思ったらキレた、突如若作りBBAが妖怪三本足BBAへと変化して、律希くんに襲い掛かる!

    >「お前の若さのエキスを寄越すのじゃァァッッ!!」

    お前はYAIBAのかぐやか…

    本性を現し、エキスを求め律希くんに襲い掛かる女王モルガナ、それでなくても獣やろう蜘蛛糸緊縛で胸焼け気味なのに、ここで美少年に絡むBBAはちょっと…
    …ってところでサーベルタイガーレギウスが律希くんを救出…色んな意味で助かりました…

    ラスボス戦の後に相応しく崩れ落ちる暗黒魔城

    >「ケケケケケッ……おのれ、異世界の戦士たち! だがこれで勝ったと思うなァァ!」

    …と、テンプレ捨て台詞を残しながら去っていく妖怪三本足BBA、殆ど見せ場がなかったような女王モルガナ、こいつ本物ですか…?
    …って言うか…今回の挿絵がBBAだけとか、何の拷問でしょうか…?

    なにはともあれ無事解決、史奈さんと律希くんの親密度が上がったようで、このまま進展していけば良いのですが。
    そして、新たに広がる異世界というフィールド、ブレイバーズの活動の幅も広がっていきますね。

    • > 本性を現し、エキスを求め律希くんに襲い掛かる女王モルガナ、それでなくても獣やろう蜘蛛糸緊縛で胸焼け気味なのに、ここで美少年に絡むBBAはちょっと…

      挿絵無しで文章だけでもここまで野郎ピンチに拒絶反応を示されるとは…💦
      どうも管理人は、旅鴉様の野郎アレルギー?を甘く見ていたようです(;^_^A アセアセ・・・

      蜘蛛糸緊縛と言えば、『超人機メタルダー』第17話「危うし舞!走る独眼竜トップガンダー」での、粘着糸で拘束されているヒロインの仰木舞ちゃんがもがく仕草が最高に可愛かったですね(^^♪

      > なにコイツ…弱っ!ダース・シ〇ィアスみたいな電撃でも飛ばせる奴だと思ったのですが…

      当ブログが主眼に置いているのはあくまで美少年美少女のピンチシーンであって、バトルはオマケみたいなものなので(;^_^A アセアセ・・・
      モルガナ女王はもう少し粘らせてもよかったかもしれないですが、管理人としてはもう今回の異世界編でやりたいことはやり尽くしたので、最終決戦はさっさと終わらせて次に書きたいシナリオ編に進めちゃいます。

      > …って言うか…今回の挿絵がBBAだけとか、何の拷問でしょうか…?

      これは素直に謝罪します🙇💦💦

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