美少年美少女を拉致監禁して自身のコレクションに加えている謎の怪人物・魔宮夫人に捕らえられてしまった勢川理人、岸本愛実、平瀬倫生、藤永沙織の4人。後輩の星本有理紗を人質に取られ、夫人の思うがままに弄ばれるしかない状況を受け入れる理人たち。
倫生の機転で逃げ出した沙織は、同じく夫人一味に捕まって逃げ出していた恋中七香と友貞稜太の二人に助けられる。そこで3人は「沙織がわざと敵に捕まり、他に捕まっている仲間たちのところまで案内させる」という囮作戦を実行するが……。
沙織に猿轡が!?
しばらく牢屋の中でじっとしていた沙織だったが、やがて牢屋の中に縛るためのロープと猿轡用の白い布を持ってきた男がやって来た。
「フフッ…大人しくしてたか?」( ̄ー ̄)ニヤリ
「…そ、そのロープは何? もしかしてわたしを縛るの!?」((((;゚Д゚))))ガクガク
「お察しの通りさ! さあ、これからお前の両手の自由を奪うぞ! ついでに猿轡もだ!」
「…い、イヤッ!! やめてェェェッッッ!!」
男は抵抗する沙織を取り押さえて手際よく両手を後ろ手に縛り上げていく。そして口にも猿轡を噛まされた沙織は、言葉の自由も奪われてしまった!
「んんっ!! んぐぐーっ!! んむむむーっ!!」
「ぐへへ!! やはり純白のテニスウェアには、白い手拭いの猿轡の組み合わせもよく似合ってるぜ、お嬢さんよぉ♪」
こうして男が拘束された沙織を牢屋からどこかへと連れ出そうとしたその時、今まで隠れていた七香が男の背後に飛び掛かり後頭部めがけて飛び膝蹴りを食らわす!
「ウギャアアッ!?」
「沙織さん、助けに来たわよ!」
「遅れてすみません。今縄を解きます!」
ぐったりと倒れて気を失っている様子の男はひとまず放っておいて、七香と稜太に拘束を解いてもらう沙織。
「ありがとう助けてくれて!」
「どうやら当ては外れたみたいね。今すぐここから離れましょう!」
「待って! 私の知ってる人じゃないんだけど、どうやら隣の牢屋にも誰か捕まっているみたいなの」
沙織はさっき若い男性の苦しそうな呟き声が聞こえた隣の牢屋に七香と稜太を案内する。鉄格子の向こう側を覗くと、確かに大学生っぽい男性が鎖に繋がれて拘束されていた。
「大丈夫ですか!? しっかりしてください!」
「…うっ、君たちは??」
どうやら大学生も、鉄格子の外にいる沙織たちに気づいたようだ。
「わたしは藤永沙織といいます」
「あたしは恋中七香よ」
「僕は友貞稜太です! 今助けますからちょっと待っててください」
しかし鉄格子の扉を開けようにも、扉には南京錠で厳重な鍵がかかっていた。焦る沙織たち。
「もうっ、この鉄格子どうやれば開くのよッ!?💦」
「そうだ! さっきの男なら牢屋の鍵を持ってるかも!」
ナイスアイデアが閃いたと思った沙織だったが、その肝心の魔宮夫人の手下の男が気絶した状態から目を覚まし、フラフラしながらも警報ボタンを押してしまったからさあ大変!
「…くっ、てめえら!! よくもやってくれたな…ッ!! 決して…逃がさねぇぞ…!!」
城内に響き渡る警報音。未だ牢屋の中で拘束されている大学生――千隼祐一郎が叫ぶ!
「俺のことはいい! アンタたちだけでも逃げるんだ!!」
「で、でもそれじゃあ…!!」
「ここでアンタたちまで捕まる訳にはいかないだろッ!! いいから逃げるんだ!!」
「…ごめんなさい!! 後で必ず助けに来ます!!」
断腸の思いに駆られながらも、囚われていた男子大学生の名前を聞く暇もないまま沙織、七香、稜太の3人はその場を後にして一目散に逃げだした。
鬼ごっこの終焉
魔宮夫人の居城の城内の至る所に勢川理人、岸本愛実、星本有理紗、平瀬倫生の4人が連縛されて横一列に並んでソファに座らされている様子を撮影したビジョンが浮かび、以下の脅迫する内容の音声メッセージが響いた。
「未だ逃げ回っている藤永沙織に告ぐ! 夫人は鬼ごっこにはもう飽きたと仰っておられる。遊びは終わりだ。速やかに投降しろ。さもなくばお前の仲間たちはこれから酷い目に遭うことになる!」
いよいよ追い詰められた沙織たち。果たしてクライマックスが近づいているのだろうか!?
つづく。
コメント
皆の声が届いたのか、BBA…魔宮夫人の部下が縄と猿轡を持ってやってきた、
手際よく沙織ちゃんを縛り猿轡を噛ましていく魔宮夫人の部下、猿轡を噛まされた沙織ちゃんの表情も良いものですね~、よ~し頑張れ黒い奴!
…って所で、後頭部に強烈な一撃…七香ちゃんさ…〇す気か…?
とりあえず囮作戦は失敗となったが、とりあえず沙織ちゃんは無事回収…それじゃ探索再開!
>「待って! 私の知ってる人じゃないんだけど、どうやら隣の牢屋にも誰か捕まっているみたいなの」
ああ、やっぱり無視はしませんか…でも直ぐに逃げずに大丈夫かな…?
>沙織はさっき若い男性の苦しそうな呟き声が聞こえた隣の牢屋に七香と稜太を案内する。鉄格子の向こう側を覗くと、確かに大学生っぽい男性が鎖に繋がれて拘束されていた。
よく大学生って解ったな、でもまあ祐一郎は知的な顔してますからね~
だが牢屋には南京錠が…!!
ここで蹴破るって選択肢かと思いましたが、七香ちゃんもそこまで人外ではないようですね(笑
…ってもたもたしてたら、ほら、さっき倒した男が目を覚まし警報機を…
とりあえず祐一郎くんを残して逃走する3人、祐一郎くんよ…君は何のために出てきたんだ…?
まあ、後々祐一郎くんの存在もいかされることになるんでしょうね。
だが、鬼ごっこもそう長く続かず、屋敷内のモニターに捕らわれたTEAM FRIENDSの4人の姿が、さあどうする沙織ちゃん、やっぱり他の2人の存在もバレてるんですかね…?
同じ奇襲が通用しないとなると、今度こそ救出は難しいかもですね…
> とりあえず囮作戦は失敗となったが、とりあえず沙織ちゃんは無事回収…それじゃ探索再開!
「せっかくヒロインが捕まって縛られてくれたのに、すぐに助けが来て縄を解かれてしまう」というのも我々のようなDID愛好家にとってはイライラポイントだったりしますが、今回は特に反発はなさそうですねε-(´∀`*)ホッ
> まあ、後々祐一郎くんの存在もいかされることになるんでしょうね。
さあ、それはどうでしょうか♪~( ̄。 ̄) ←トボケガオ
管理人はいつも気の向くままフラグ回収など考えずにストーリーを書いてますので、後々の展開で祐一郎くんの存在がきちんと活かされるかどうかは保証の限りではないですね( ̄ー ̄)ニヤリ
「じゃあ何で出した!?💢」とか言われそうですが、だってイケメンの拘束されたシーンが見たかったんだもん!( ˘•ω•˘ )