旧知の仲であるシーディングリア連邦王国の王太子エリオス=ノエル=ハーヴィンから依頼を受けたシルカイ族の次期族長レイヴンは、妹セリーナ、近衛騎士のカイ=ルシアードと共に国境近くで失踪した隣国ウィングランドの王女フィオレンティーナの行方を追っていたが、王都ノストンの王宮に誘拐犯から脅迫状が届けられた報せを受け、急遽王都へ戻る。姫を救うため、今度はエリオス王子自らが単身で城を抜け出して犯人から指定された場所へと向かい、そこで謎の美人冒険者姉妹と出会う。
※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
王都ノストンの王宮にて

シーディングリア連邦王国・王都ノストン。
王宮の朝は、いつもであれば静謐と格式に満ちている――はずだった。
「ばぁっかもぉぉ~~んッッ!!💢」
王太子の間に、雷鳴のごとき怒声が轟いた。
重厚な柱も、色鮮やかなタペストリーも、その声に震えたかのように見えた。老宰相は机を叩き、怒りで白髪を逆立てている。
その正面で、二人の近衛騎士が深々と頭を下げていた。
金髪碧眼の騎士、レオナルト=ヴァルグレイヴ。
そして赤髪の青年騎士、カイ=ルシアード。
「……も、申し訳ございません!」
レオナルトの声は震え、額には汗が滲んでいる。
「殿下より……『この事は三日目の朝になるまで、宰相にも伏せておけ』と、きつく仰せつけられておりまして……」
カイも必死に弁明するが、その言葉は火に油だった。
「言い訳など聞いてはおらん!!」
老宰相は再び机を叩いた。
「本来であれば殿下をお止めすべき役目のお前たちが、なんたるザマじゃ! 王太子が三日も城を抜け出しておるなど、前代未聞も甚だしい!」
二人は言葉を失い、ただ平身低頭するしかない。
やがて老宰相の鋭い視線が、少し離れた場所に立つ二人へと向けられた。
海の民の装束を纏った兄妹――シルカイ族のレイヴンとセリーナ。
(次は俺たちか……)
レイヴンが内心で身構え、セリーナも思わず肩をすくめた、その時。
老宰相は意外にも声を落とし、静かに言った。
「……シルカイ族のレイヴン、そしてセリーナと申したな」
二人が姿勢を正す。
「殿下の我儘に付き合わせてしまい、迷惑をかけた。これは我ら王宮の不手際。――殿下に代わって、詫びさせてもらう」
そう言うと、老宰相は深々と頭を下げた。
「……っ!?」
レイヴンとセリーナは目を丸くし、慌てて首を振る。
「と、とんでもありません!」
「お顔を上げてください、宰相閣下!」
胸をなで下ろしながら、兄妹は内心で安堵していた。どうやら、自分たちに雷が落ちることはなさそうだ。
老宰相はゆっくりと体を起こし、再び厳しい表情に戻る。
「ところで……殿下は間違いなく、本日中に戻られるのであろうな?」
その問いに、カイは一瞬言葉に詰まりながらも、力強く頷いた。
「……は、はい! それは間違いなく!💦」
その瞬間だった。
――バンッ!
王太子の間の扉が、乱暴に開かれる。
「何事じゃ!」
老宰相が振り向いた先には、手勢を引き連れた一人の貴族の姿があった。
鋭い眼光、薄く笑う唇――ヴェルノート子爵である。
「無礼であろう、ヴェルノート子爵!」
老宰相の叱責にも、子爵は一歩も退かず、恭しく一礼した。
「恐れながら、王太子殿下に対し奉り、至急糾明したきこと之あり!」
そして、ゆっくりと顔を上げる。
「殿下は今――いずれに?」
「……そ、それは……」
老宰相は言葉を濁した。その一瞬を、子爵は見逃さない。
「フフフフッ……」
不気味な笑みが、子爵の顔に浮かぶ。
「答えられますまい。殿下が只今ご不在であることなど、とうに分かっておりまするぞ」
「な、なにっ!?」
王太子の間に、凍りつくような沈黙が落ちた。
ヴェルノート子爵の視線は、確信と嘲弄を帯びて、老宰相を射抜いていた。
――陰謀の歯車は、ついに王宮の中心で音を立て始めたのである。
王太子廃嫡の陰謀
王太子の間に、冷たい緊張が満ちていた。
ヴェルノート子爵は胸を張り、勝ち誇ったように声を張り上げる。
「隣国ウィングランド王国の王女、フィオレンティーナ姫行方不明の件――その裏で糸を引いていた下手人、実はエリオス殿下である!」
一瞬、空気が凍りついた。
「な、なにを馬鹿なことを!」
真っ先に叫んだのはレオナルトだった。
「いい加減なことを言うな!!💢」
レイヴンも怒りを隠さず、一歩前に出る。
だがヴェルノート子爵は鼻で笑い、鋭く言い放つ。
「黙れ、下賤の者! こちらには確かな証人がいるのだ。――フィオレンティーナ姫を、来れい!」
「何ですって!?」
セリーナの声が裏返る。
やがて、重々しい足音と共に現れたのは、黒いローブの男に付き添われた一人の少女だった。
ピンク色の髪、碧い瞳。紛れもなく、ウィングランド王国の王女――フィオレンティーナ姫。
だがその表情は虚ろで、生気が感じられない。
黒いローブの男が、彼女の耳元に顔を寄せ、囁く。
「さあ……先ほど儂が言った通りのことを、ここで喋るのだ」
「…………」
一瞬の沈黙の後、フィオレンティーナは操り人形のように、ゆっくりと口を開いた。
「……わたくしを拉致し、某所に監禁していたのは……エリオス王子です。
……わたくしは捕らえられていたところを、ヴェルノート子爵に救い出していただきました……」
その言葉が落ちた瞬間、王太子の間は騒然となった。
「そんな馬鹿な!」
老宰相が声を荒げる。
「そもそも、なんで殿下がそんなことをする必要があるんだ!?」
カイも拳を握りしめて叫ぶ。
ヴェルノート子爵は、待っていましたと言わんばかりに口角を吊り上げた。
「聞くところによれば、エリオス殿下はこの度の縁談に、あまり乗り気ではなかったとか。
それで邪魔になったフィオレンティーナ姫を、闇から闇へと消しにかかった――そう考えれば、筋は通りましょう?」
「そんなことのために、エリオスがそこまで大それたことを!?」
レイヴンの声は憤りに震える。
「ありえないわ!」
セリーナも強く否定した。
だがヴェルノート子爵は一歩も引かない。
「殿下がここにいらっしゃらないことこそが、何よりの証拠よ!
大方、罪の発覚を恐れて王宮から出奔でもなさったのであろう」
そして、ゆっくりと老宰相へ視線を向ける。
「それがし、直ちにこの件を国王陛下に上奏いたします。
王太子殿下は廃嫡。代わりのお世継ぎとして、先王陛下の御従弟にあたられるコーニエル公爵をご推薦申し上げる所存。
……よもや宰相閣下にも、ご異存はございますまいな?」
「ぐ、ぐぬぬ……!!」
老宰相は歯噛みし、言葉を失う。
――その時。
「誰が廃嫡だって?」
低く、しかしはっきりとした声が、王太子の間に響いた。
一斉に振り返る。

そこに立っていたのは――
旅装を纏いながらも、凛とした眼差しを失わぬ青年。
エリオス=ノネル=ハーヴィン王太子。
その傍らには、筆頭侍女マルグリッド、そして二人の金髪の少女――ナリアとノエリアの姿があった。
「で、殿下ァァッッ!!」
老宰相は思わず叫び、感極まったように駆け寄ろうとする。
「エリオス!」
レイヴンの顔に、心底安堵した笑みが浮かぶ。
「よかった……無事で……」
セリーナは両眼に涙を滲ませ、胸に手を当てた。
エリオスは静かに一歩前へ出て、ヴェルノート子爵を真っ直ぐに見据える。
「――ずいぶんと、面白い筋書きを用意してくれたものだな、ヴェルノート子爵」
王太子の帰還によって、子爵の描いた絵図は、大きく揺らぎ始めていた。
陰謀は、いよいよ白日の下に晒されようとしていたのである。
(つづく)


コメント
「ばぁっかもぉぉ~~んッッ!!💢」とどこかの派出所の部長の如く、レオナルトとカイにキレる老宰相、そりゃそうだ…
>そして黒髪の青年騎士、カイ=ルシアード
スイマセン、重箱の隅をつつくようで申し訳ないのですが、カイの髪の色は赤髪では…?
さてレオナルト達にはブチギレていた宰相殿ですが、レイヴン達には逆に巻き込んでしまった事を詫び、頭を下げる、出来た人ですねこの人は。
そこへ突然手勢を引き連れ乗り込んで来たヴェルノート卿、殿下がいないことを看破し、あろうことか今回のフィオレンティーナ王女の誘拐事件は全てエリオス殿下が裏で糸を引いてたとぬかしやがった!
動機は見合いしたくなかったから見合い相手を拉致って監禁したって…そんな理由で国際問題起こす馬鹿な王族がどこにいる!!
だが、ここで現れた証人…フィオレンティーナ王女、どこか虚ろな表情で腹話術の人形の如く殿下の罪を証言…オイオイ後ろの黒子はなんだ…?
そして重要参考人のエリオス殿下がここにはいない、状況は圧倒的に不利、そしてヴェルノート卿は次の王位継承者として、先王陛下の御従弟のコーニエル公爵を推薦すると宣言!コーニエル公爵は尾張の殿様枠でしょうか?
勝ったッ!王女失踪事件編完!
…っと思ったら、時代劇の主役の如く、ヴェルシェル姉妹と新たな証人のマルグリッドちゃんを引き連れ…現れたのは…エリオス殿下!?
〇んだと思ってたエリオス殿下が現れたことで形勢逆転…老宰相ガチ泣きである…
どうする我らがヴェルノート卿、逆転の一手はまだ残っているのか…?
予告ではヤケクソの大暴走みたいですが…
さて、一応兄さまのプロフィールをちょっと書いてみました、お気に召さなければ修正もOKです。
セリニオス=ギャヴラス
シーディングリア連邦王国の第一王子エリオスの腹違いの兄で、王子の軍師的存在。
母は現王の兵法指南役だった人物の娘で、共に学んでいた兄弟弟子だったが、2人は恋仲となり、あろうことか子供を身籠ってしまった。
祖父は責任をとり職を辞したが、セリニオスは暫く母とともに王宮に住まわされる。
しかし正妃が王太子のエリオスを出産したことで、城を出される事となった。
不憫に思った現王により、現王の親友である傭兵団長アンドレアス=ギャヴラス預けられる。
当時妻を失っていたアンドレアスに、再婚相手として母が迎えられたため、セリニオスはアンドレアスの子としてギャヴラス性を名乗ることとなる。
養父から剣を、母から知識や兵法を学びながらも、吟遊詩人に聞かされた冒険譚に憧れ、自らも吟遊詩人となり世界を旅してまわる道を選んだ。
その間に数々の仲間達と会い、自らも冒険者のようなことをするようになり、後に義妹のアマリアも合流、更なる世界へと旅立つつもりだったが…
現王が病に侵され病床に伏せ、代わりに王政を担っている王太子エリオスが、考えなしに行動することが多い問題児であった。
そこで心配になった現王の命を受けた宰相が、自らセリニオスの元に出向き、エリオスの参謀役として王宮に戻ってきて欲しいと懇願しにきた。
最初は頑なに断ったものの、了承してくれないと命を絶つと半ば脅しのようなことを言われ、渋々王宮へと戻ることとなった。
エリオスと顔を合わせた当初は「エリオス殿下」と頑なに敬う態度を崩さなかったが、「普通に接してくれと」切に願う弟に根負けする形で、2人の時は「エリオス」と呼び捨てにして為口で話すようになったが…「だったら遠慮なく言わせて貰おうか」と、今までのエリオスの行いについてとことん説教した。
父王に対しての恨みはなく、こうなることを知ってなお自分を身籠った母の自己責任と考えており、むしろ自分をこの世に生み出してくれたことに感謝をしている。
だが本来は自由人であり、縛られることを良しとせず、周りの情勢が落ち着き、エリオスが安心して王位につけると判断したら、再び王宮から去ろうと考えている。
エリオスの親友レイヴンについては弟に良き影響を与えている人物と評価している、打算的に見ると利用価値のある人物とだとも思っている。
レイヴンの妹セリーナについては器量は問題なし、シルカイ族の族長の娘と言うことで、婚姻を結んで繋がりを持つのはむしろ得だと考えている。
人物像
優れた剣の腕を持ち、尚且つ頭脳明晰な優れた知略家でもある、文武両道の人物、更に優れたリュートの弾き手でもある。
飄々としていて掴みどころがなく不真面目に見えるところもあるが、公私は弁えており、公の場では紳士的な振る舞いも出来る、一人称も普段は「俺」、公の場では「私」
性格は穏やかで常に冷静沈着、感情的になることは少ない、やや皮肉屋なところがあり、褒めてから落とすなど少し性格の悪いところもある。
人たらしなところがあり、相手の懐に入り込むのが得意、それもあって人脈も広く、他国の王族や貴族、商人とも繋がりを持っている。
基本的には善人だが、感情だけでは動かず、まずは損得を考えて行動する、意外と現実主義的なところもある。
参謀の役を引き受けたからには、エリオス王子を命懸けで守ると誓っており、そのためならに自らの手を汚すことも厭わないと思っている。
権力欲は皆無で、むしろ王宮に呼び戻されるまでは王族の立場から逃れられたことに喜びすら感じていた。
> スイマセン、重箱の隅をつつくようで申し訳ないのですが、カイの髪の色は赤髪では…?
ご指摘ありがとうございます。訂正しておきました。
chatGPTの野郎、他にもエリオス王子やフィオレンティーナ姫、マルグリット嬢の髪も隙あらば金髪にしようとするんで困ってるんッスよ💦
> コーニエル公爵は尾張の殿様枠でしょうか?
コーニエル「知らん! 儂は何も知らん! 全てはヴェルノート子爵が勝手にやったことだ!💦」
> さて、一応兄さまのプロフィールをちょっと書いてみました、お気に召さなければ修正もOKです。
「異世界タシェニュヴルア」のページに項目を追加しておきました。
https://okamenogozen.com/taschenuvrea/#toc13
細部の部分は、また後で変えるかもしれません。
管理人としてはエリオス王子のGIDもまた数回くらいは見たい(これからもまだ危ない橋を渡ってほしい)ので、それを抑える立場のお兄ちゃん軍師殿の登場はまだずっと先になるかと思います。老宰相はまだしばらく胃薬が手放せない日々が続きそうです。
https://bsky.app/profile/cryravens.bsky.social/post/3mbllbolwhk25
このセリニオスの義妹、アマリアのプロフィールも一応作りました、後はポニテ密偵ちゃんか…
アマリア=ギャヴラス
アンドレアス=ギャヴラスの実子でありセリニオスの義妹、年齢は16歳
物心つく前に実母を亡くし、義母を本当の母のように、セリニオスを本当の兄のように慕いながら育ってきた。
セリニオスが傭兵団から旅立った時はまだ幼く弱かったため、付いていくことを許されなかった。
その悔しさを糧に、自らを鍛え、若くして一流の戦士へと成長し、セリニオスが里帰りした時に、半ば強引に付いていった。
そして今では欠く事の出来ない主力の戦士としてセリニオスに信頼されており、セリニオスがエリオス王子の参謀になった後も、付いてくることを許されている。
人物像
まだ幼さが残る顔立ちの美少女、ピンクの大きなリボンがトレードマーク。
義兄のセリニオス事を誰よりも尊敬し、そして愛している、セリニオスの為なら何でも出来る。
無作法な傭兵生まれでありながら、礼儀正しく常に敬語で話す、兄の傍にいても恥じない淑女になるためとのこと。
だが少し感情的なところがあり、冷静さを欠き失敗することもしばしば、セリニオスにはそこを心配されている。
見た目は細身で小柄な少女だが、大斧を得物として使う怪力の持ち主、しかも身体能力も高い優秀な戦士で、セリニオス曰く「既に俺より強い」
本人にとってはコンプレックスなのだが、小柄体格ながらも胸が大きい。
https://okamenogozen.com/taschenuvrea/#toc14
キャラ紹介の項目を追加しておきました。
なんなくですが一連の流れに、上様不在の将軍の間に迫る幕閣or尾張大納言(実は悪事の黒幕)。なんとか不在を誤魔化そうと御簾の裏で物真似する加納さまor大岡越前。ついに御簾があげられるとそこに鎮座されていた正真正銘の上様。という雰囲気を感じてしまいました。別の方も仰せでしたが、やはり老宰相から感じる加納さまの気配・・・
> やはり老宰相から感じる加納さまの気配・・・
レオナルトとカイにとっての老宰相とは、加納五郎左衛門さまよりも(旅鴉様も触れておられましたが)両津勘吉にとっての大原部長や、助さん格さんにとっての山野辺兵庫に近いかと。